#37 征陸の親心
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『愛している、幸子。俺の事は――忘れてくれ』
狡噛の決意を秘めた言葉と声は幸子の心の芯を振るわせた。
同時に言い様のない感情が胸を締め付ける。
狡噛は一人で行ってしまったのだ。槙島を探し全ての決着をつける為に。
それが外れた道だと分かっていても、彼は歩みを止める事が出来なかったのだ。
「……っ」
幸子はふらりと立ち上がるとボイスレコーダーを手にしたまま狡噛の部屋を後にした。
その足で向かったのは征陸の部屋。
「どうした、幸子?」
「っ、智己おじさん……」
扉を開けて応対した征陸は幸子の目が真っ赤に濡れていると知り、驚きを見せつつもすぐに彼女を自室に招き入れた。
狡噛の決意を秘めた言葉と声は幸子の心の芯を振るわせた。
同時に言い様のない感情が胸を締め付ける。
狡噛は一人で行ってしまったのだ。槙島を探し全ての決着をつける為に。
それが外れた道だと分かっていても、彼は歩みを止める事が出来なかったのだ。
「……っ」
幸子はふらりと立ち上がるとボイスレコーダーを手にしたまま狡噛の部屋を後にした。
その足で向かったのは征陸の部屋。
「どうした、幸子?」
「っ、智己おじさん……」
扉を開けて応対した征陸は幸子の目が真っ赤に濡れていると知り、驚きを見せつつもすぐに彼女を自室に招き入れた。