#脱出
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石壁は重々しく幸子の前に立ちはだかっていた。
ドンドンと力の限り叩くが返ってくる反応はない。
次にデバイスから狡噛に通話をかけようとしたが、圏外になってしまっていた。それでも何回か試みたが結果は同じだった。
「お願い、繋がって…!!」
焦燥が叫びに混じる。
狡噛と離れ離れになった事が知らず幸子にダメージを与えていた。
「助けなくちゃ…」
キョロキョロと辺りを見渡す。幸か不幸か狡噛に執行された黒ローブ達は、狡噛と共に石壁の向こうに隔離されてしまい、こちら側には幸子だけしかいない状態だった。
黒ローブが転がり落としたスイッチを拾い上げ押してみるも、石壁はビクとも動かない。
「だめ…。やっぱり反応しない」
動かないスイッチを廊下に捨てる。そして再びデバイスを開いて先程コピーしておいたB拠点の見取り図を呼び出した。すぐにB拠点の見取り図が展開される。
(何処かに脱出口があるはず…)
二階見取り図を隈無く確認していく。すると――
「これ……!?」
幸子は食い入るように見取り図を眺めていたが、次の瞬間にはもう弾かれたように反対方向へと駆け出していた。
ドンドンと力の限り叩くが返ってくる反応はない。
次にデバイスから狡噛に通話をかけようとしたが、圏外になってしまっていた。それでも何回か試みたが結果は同じだった。
「お願い、繋がって…!!」
焦燥が叫びに混じる。
狡噛と離れ離れになった事が知らず幸子にダメージを与えていた。
「助けなくちゃ…」
キョロキョロと辺りを見渡す。幸か不幸か狡噛に執行された黒ローブ達は、狡噛と共に石壁の向こうに隔離されてしまい、こちら側には幸子だけしかいない状態だった。
黒ローブが転がり落としたスイッチを拾い上げ押してみるも、石壁はビクとも動かない。
「だめ…。やっぱり反応しない」
動かないスイッチを廊下に捨てる。そして再びデバイスを開いて先程コピーしておいたB拠点の見取り図を呼び出した。すぐにB拠点の見取り図が展開される。
(何処かに脱出口があるはず…)
二階見取り図を隈無く確認していく。すると――
「これ……!?」
幸子は食い入るように見取り図を眺めていたが、次の瞬間にはもう弾かれたように反対方向へと駆け出していた。