#31 飛び込んできた事件
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狡噛は後ろ手に幸子を庇い守りながら黒ローブ達を一手に引き受けた。
『犯罪係数382。執行対象です』
照準を定めトリガーを引く。ある者は気絶し、またある者は無惨な最後を遂げた。
そしてあっという間に室内の黒ローブは執行された。
「外に出るぞ! パトカーに戻り応援を呼ぶ」
「はい!」
長居は無用だ。外に出て、必要に応じて応援を呼ぶのが得策だろう。
「くっ…!」
「ここにも…!?」
2人が廊下に出ると、既に十数人の黒ローブ達が行く手を遮るように待ち構えていた。
「シビュラの番犬だぞ!!」
先頭に立つ男が狂気の形相で叫んだ。
「シビュラの番犬に制裁を!」
「シビュラの番犬に制裁を!」
「シビュラの番犬に制裁を!」
次々と上がるその声は大きなうねりとなり、狭い通路に反響した。
黒ローブ達の憎しみは計り知れなかった。
「幸子、俺の傍を離れるなよ」
「さすがにこの数は一人じゃ無理だよ。私も一緒に――!」
「心配するな。俺が必ず守る!」
「狡噛くん…」
幸子にドミネーターを使わせる気は毛頭なかった。己が傍にいて愛する女の手を汚させる必要もない。
「仲良くあの世へ送ってやるぜ!シビュラの家畜がぁぁぁっ!!」
先頭に立つ男がナイフを構え突っ込んできた。
それを合図に十数人の黒ローブ達も次々に襲いくる。
「幸子!」
「っ、あっ…!」
狡噛は壁に背をつけると幸子の手を掴んで引いた。小さな声を上げ、狡噛の胸に倒れ込む幸子。そのまま左手で抱きしめられた。
「っ、こ……!」
「ここが一番安全なんだ。大人しくしていろ!」
頭上から降り注ぐ緊迫した声音。次いで黒ローブ達の呻き声と銃声が響いた。
「…っ!」
その音に思わず身をすくめ、狡噛の胸にすがるように密着してしまう。
刑事という職についていながら情けない話だが、やはり争い事は苦手だ。
だが このまま狡噛に頼りっぱなしでいる訳にもいかない。自分も刑事なのだ。いざという時は彼を守らなくては…!
『犯罪係数382。執行対象です』
照準を定めトリガーを引く。ある者は気絶し、またある者は無惨な最後を遂げた。
そしてあっという間に室内の黒ローブは執行された。
「外に出るぞ! パトカーに戻り応援を呼ぶ」
「はい!」
長居は無用だ。外に出て、必要に応じて応援を呼ぶのが得策だろう。
「くっ…!」
「ここにも…!?」
2人が廊下に出ると、既に十数人の黒ローブ達が行く手を遮るように待ち構えていた。
「シビュラの番犬だぞ!!」
先頭に立つ男が狂気の形相で叫んだ。
「シビュラの番犬に制裁を!」
「シビュラの番犬に制裁を!」
「シビュラの番犬に制裁を!」
次々と上がるその声は大きなうねりとなり、狭い通路に反響した。
黒ローブ達の憎しみは計り知れなかった。
「幸子、俺の傍を離れるなよ」
「さすがにこの数は一人じゃ無理だよ。私も一緒に――!」
「心配するな。俺が必ず守る!」
「狡噛くん…」
幸子にドミネーターを使わせる気は毛頭なかった。己が傍にいて愛する女の手を汚させる必要もない。
「仲良くあの世へ送ってやるぜ!シビュラの家畜がぁぁぁっ!!」
先頭に立つ男がナイフを構え突っ込んできた。
それを合図に十数人の黒ローブ達も次々に襲いくる。
「幸子!」
「っ、あっ…!」
狡噛は壁に背をつけると幸子の手を掴んで引いた。小さな声を上げ、狡噛の胸に倒れ込む幸子。そのまま左手で抱きしめられた。
「っ、こ……!」
「ここが一番安全なんだ。大人しくしていろ!」
頭上から降り注ぐ緊迫した声音。次いで黒ローブ達の呻き声と銃声が響いた。
「…っ!」
その音に思わず身をすくめ、狡噛の胸にすがるように密着してしまう。
刑事という職についていながら情けない話だが、やはり争い事は苦手だ。
だが このまま狡噛に頼りっぱなしでいる訳にもいかない。自分も刑事なのだ。いざという時は彼を守らなくては…!