#31 飛び込んできた事件
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B拠点に到着すると、まず2人はデバイスで内部地図を呼び出した。それからドミネーターを装備する。
「一度制圧している場所だが何が潜んでいるか分からない。慎重に行くぞ」
「うん!」
B拠点は廃校になった高校の校舎である。
元は三階建てであったが、年月の経過により三階部分が朽ちて二階が最上階のようになっていた。
狡噛が先頭になり進んでいくが、前回同様誰とも遭遇する事なく二階最深部に到着してしまった。
「誰もいないね…」
「内部の様子も常守と捜査に入った時となんら変わりない」
幸子は室内をぐるりと見渡した。
元は理科実験室であったろう部屋は薄汚れ、名残である割れたビーカーや器具があちこちに散乱していた。
取り立ててレジスタンス活動に重要そうなものは発見できない。
「何をする訳でもないのになんでわざわざ危険を冒してまでこの場所へ戻って来たのかな?」
「……情報自体がデマだったか。もしくは――」
下ろしていたドミネーターをゆっくりと構える。狡噛の瞳が使用時特有のエメラルドグリーンの光を帯びた。
「狡噛くん……?!」
「――もしくは、俺達を誘き出す為の罠、か」
状況が変わった。
まるで狡噛の言葉を合図にしたかのように、部屋の入口周辺に黒いフード付きローブを身につけた集団が現れる。
その数6名。全員手に武器を持ち、暗に殺意がある事を仄めかしている。
「制圧、だね…」
意を決してドミネーターを構えようとすれば、それは狡噛の手によって下ろされる。
「こ、狡噛くん?!」
「幸子、ここは俺に任せろ」
ドミネーターを黒ローブ集団に向け威嚇しながら狡噛は幸子を目線だけで振り向きそう告げた。
「一度制圧している場所だが何が潜んでいるか分からない。慎重に行くぞ」
「うん!」
B拠点は廃校になった高校の校舎である。
元は三階建てであったが、年月の経過により三階部分が朽ちて二階が最上階のようになっていた。
狡噛が先頭になり進んでいくが、前回同様誰とも遭遇する事なく二階最深部に到着してしまった。
「誰もいないね…」
「内部の様子も常守と捜査に入った時となんら変わりない」
幸子は室内をぐるりと見渡した。
元は理科実験室であったろう部屋は薄汚れ、名残である割れたビーカーや器具があちこちに散乱していた。
取り立ててレジスタンス活動に重要そうなものは発見できない。
「何をする訳でもないのになんでわざわざ危険を冒してまでこの場所へ戻って来たのかな?」
「……情報自体がデマだったか。もしくは――」
下ろしていたドミネーターをゆっくりと構える。狡噛の瞳が使用時特有のエメラルドグリーンの光を帯びた。
「狡噛くん……?!」
「――もしくは、俺達を誘き出す為の罠、か」
状況が変わった。
まるで狡噛の言葉を合図にしたかのように、部屋の入口周辺に黒いフード付きローブを身につけた集団が現れる。
その数6名。全員手に武器を持ち、暗に殺意がある事を仄めかしている。
「制圧、だね…」
意を決してドミネーターを構えようとすれば、それは狡噛の手によって下ろされる。
「こ、狡噛くん?!」
「幸子、ここは俺に任せろ」
ドミネーターを黒ローブ集団に向け威嚇しながら狡噛は幸子を目線だけで振り向きそう告げた。