#05 封鎖の澱み
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薄暗い護送車の中では、征陸から今回の事件の簡単な説明がなされていた。
「被害者は塩山大輔27歳。八王子ドローン工場勤務。午前4時ちょうどに死体が発見されたそうだ」
現場は完全自動化された生産ラインの中で唯一の有人区画 ドローン挙動検査セクション。
そこではフルタイムシフトで およそ50人余りのデバッガが常駐している。
そこで事件は起きた。
被害者はテスト中のドローンによって体をバラバラにされたという。
「殺人……だよね、やっぱり」
狡噛の隣で待機する幸子がポツリと言った。車体に体を預けた征陸が深く息を吐いた。
「まあ普通に考えて その線が濃厚だろうよ。問題の工場で死傷者が出るのは、この一年間で既に三人目だそうだからな」
「うわ~、なにそれ。明らかに異常事態じゃん」
頭の後ろで両腕を組んだ縢が嫌そうな顔をした。
「…どうやら着いたみたいだな」
他の執行官達の会話を黙って聞いていた狡噛が、そう言って顔を上げた途端に護送車は停まった。
「解決しようね。これ以上被害が拡大する前に」
幸子が言えば、狡噛は小さく笑んで頷いた。
「被害者は塩山大輔27歳。八王子ドローン工場勤務。午前4時ちょうどに死体が発見されたそうだ」
現場は完全自動化された生産ラインの中で唯一の有人区画 ドローン挙動検査セクション。
そこではフルタイムシフトで およそ50人余りのデバッガが常駐している。
そこで事件は起きた。
被害者はテスト中のドローンによって体をバラバラにされたという。
「殺人……だよね、やっぱり」
狡噛の隣で待機する幸子がポツリと言った。車体に体を預けた征陸が深く息を吐いた。
「まあ普通に考えて その線が濃厚だろうよ。問題の工場で死傷者が出るのは、この一年間で既に三人目だそうだからな」
「うわ~、なにそれ。明らかに異常事態じゃん」
頭の後ろで両腕を組んだ縢が嫌そうな顔をした。
「…どうやら着いたみたいだな」
他の執行官達の会話を黙って聞いていた狡噛が、そう言って顔を上げた途端に護送車は停まった。
「解決しようね。これ以上被害が拡大する前に」
幸子が言えば、狡噛は小さく笑んで頷いた。