#28 その先にある感情
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「それじゃパトカーに戻ろっか」
他のチームが気になる。早くパトカーに戻ろう。そう思い振り返った途端、背後から肩口をぎゅっと抱きしめられた。
「幸子」
幸子より背の高い六合塚は、少し屈んで幸子の白いうなじ辺りに顔を埋めた。
「弥生ちゃん…?!」
「こうしてると安心する」
幸子は本当に温かい、と六合塚は思った。
どれだけ狡噛に嫉妬しただろう。
どれだけ己自身と葛藤しただろう。
唐之杜を愛してる。
彼女に対する気持ちは変わらないし揺らがない。
それでも幸子の存在が六合塚から消え去ることは一時もなく――。
「無事で良かった…」
それは恋情や友情。
それらを越えた、もっと深い位置にある愛情。
「弥生ちゃん…」
彼女の想いを感じ取り、幸子が回された腕にそっと手を伸ばそうとした時――
「見せつけてくれるわね、弥生」
背後で響いた声に空気が緊迫した。
まだ残党がいたのだ…!
幸子が振り返った時にはもう、六合塚は対象にドミネーターを構えていた。
「その子、新しい恋人?」
ドミネーターの銃口が定まらない。それは六合塚の体が震えているからに他ならなかった。
「久しぶりね、弥生」
「リナ…」
元プロフェシーのギター&ボーカル。滝崎リナが笑みを浮かべて立っていた。
他のチームが気になる。早くパトカーに戻ろう。そう思い振り返った途端、背後から肩口をぎゅっと抱きしめられた。
「幸子」
幸子より背の高い六合塚は、少し屈んで幸子の白いうなじ辺りに顔を埋めた。
「弥生ちゃん…?!」
「こうしてると安心する」
幸子は本当に温かい、と六合塚は思った。
どれだけ狡噛に嫉妬しただろう。
どれだけ己自身と葛藤しただろう。
唐之杜を愛してる。
彼女に対する気持ちは変わらないし揺らがない。
それでも幸子の存在が六合塚から消え去ることは一時もなく――。
「無事で良かった…」
それは恋情や友情。
それらを越えた、もっと深い位置にある愛情。
「弥生ちゃん…」
彼女の想いを感じ取り、幸子が回された腕にそっと手を伸ばそうとした時――
「見せつけてくれるわね、弥生」
背後で響いた声に空気が緊迫した。
まだ残党がいたのだ…!
幸子が振り返った時にはもう、六合塚は対象にドミネーターを構えていた。
「その子、新しい恋人?」
ドミネーターの銃口が定まらない。それは六合塚の体が震えているからに他ならなかった。
「久しぶりね、弥生」
「リナ…」
元プロフェシーのギター&ボーカル。滝崎リナが笑みを浮かべて立っていた。