#26 収束
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しかし狡噛の考えは脆くも崩れさってしまった。
「ふざけるな!納得の行く説明をしろ!」
一係オフィスに狡噛の怒号が響く。宜野座に詰め寄っているのだ。
局長室から戻った宜野座が告げた決定は、一係メンバー…特に狡噛を驚愕させるものだった。
槙島に関する事件の取り調べは、厚生大臣が編成した特殊チームでおこなう。
一係は逃亡した縢の捜索に専念。それが局長禾生の下した決定であった。
当然狡噛は納得がいかない。
「俺達が逮捕したのに取り調べも許されないなんておかしいだろ!」
「俺が決めたことじゃない!」
売り言葉に買い言葉。宜野座の語気も荒い。
「文句があるなら……」
「『文句があるなら局長に直接言え』…か?執行官の俺が局長に会えるわけないだろ!? 実際に乗り込んでいったら困るのはお前だ、監視官」
ずっとモニタ画面を見つめていた宜野座の視線が狡噛に動いた。真っ向から睨み合う。
先に視線を外したのは宜野座だった。それが合図であるように狡噛は大きく息を吐き、くるりと踵を返した。
「……もどかしい思いをしているのはお前だけじゃないんだ」
いつもより幾分低い宜野座の声が背中にあたり、もう一度振り返った。
やはり宜野座はモニタ画面を見つめたままで。…しかしその表情は悔しさを滲ませていた。
「幸子の行方を知る唯一の手掛かりだった……」
「ギノ…!?」
それきり宜野座は口をつぐんでしまった。
「ふざけるな!納得の行く説明をしろ!」
一係オフィスに狡噛の怒号が響く。宜野座に詰め寄っているのだ。
局長室から戻った宜野座が告げた決定は、一係メンバー…特に狡噛を驚愕させるものだった。
槙島に関する事件の取り調べは、厚生大臣が編成した特殊チームでおこなう。
一係は逃亡した縢の捜索に専念。それが局長禾生の下した決定であった。
当然狡噛は納得がいかない。
「俺達が逮捕したのに取り調べも許されないなんておかしいだろ!」
「俺が決めたことじゃない!」
売り言葉に買い言葉。宜野座の語気も荒い。
「文句があるなら……」
「『文句があるなら局長に直接言え』…か?執行官の俺が局長に会えるわけないだろ!? 実際に乗り込んでいったら困るのはお前だ、監視官」
ずっとモニタ画面を見つめていた宜野座の視線が狡噛に動いた。真っ向から睨み合う。
先に視線を外したのは宜野座だった。それが合図であるように狡噛は大きく息を吐き、くるりと踵を返した。
「……もどかしい思いをしているのはお前だけじゃないんだ」
いつもより幾分低い宜野座の声が背中にあたり、もう一度振り返った。
やはり宜野座はモニタ画面を見つめたままで。…しかしその表情は悔しさを滲ませていた。
「幸子の行方を知る唯一の手掛かりだった……」
「ギノ…!?」
それきり宜野座は口をつぐんでしまった。