#25 運命的な邂逅
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槙島を追い最上階を目指した狡噛と常守は、業務用エレベーターで90階に到着した所を槙島の手下であるヘルメット男に襲われた。
ヘルメット男は狡噛により倒されたが、発砲されたネイルガンにより常守が脚を負傷してしまった。
「大丈夫か監視官!?」
「大丈夫…。止血したら追いかけます。先に行って下さい」
「でも、あんたは…」
「槙島を逃がさないで!これは命令です!」
いつになく凛と指示する常守の顔は刑事のそれ。
色々あり、彼女は急激な成長を遂げた。常守と行動を共にしてきた狡噛は、それを感じずにはいられなかった。
狡噛は頷き、床に転がったドミネーターとネイルガンを拾い上げ、通路の先――槙島の待つ場所へと走った。
ノナタワー90階の最奥部。
アンテナ区画外階段。
待ち伏せしていたヘルメット男2人を辛うじて撃退した狡噛の目の前には階段。
狡噛の視線はそこからゆっくりと姿を現した男に釘付けになる。
「その傷でよくやるもんだ」
カツ…カツ…
靴音を響かせ、ゆったりとした動作で階段を降りてくる人物。
狡噛は体中の血液が沸騰するのを感じた。
男が階段の途中で足を止める。
音の消えた空間で見つめあう2人。
静寂を破ったのは、ほぼ同時だった。
「お前は、狡噛慎也だ」
「お前は、槙島聖護だ」
狡噛と槙島――
両者の運命が交差した。
ヘルメット男は狡噛により倒されたが、発砲されたネイルガンにより常守が脚を負傷してしまった。
「大丈夫か監視官!?」
「大丈夫…。止血したら追いかけます。先に行って下さい」
「でも、あんたは…」
「槙島を逃がさないで!これは命令です!」
いつになく凛と指示する常守の顔は刑事のそれ。
色々あり、彼女は急激な成長を遂げた。常守と行動を共にしてきた狡噛は、それを感じずにはいられなかった。
狡噛は頷き、床に転がったドミネーターとネイルガンを拾い上げ、通路の先――槙島の待つ場所へと走った。
ノナタワー90階の最奥部。
アンテナ区画外階段。
待ち伏せしていたヘルメット男2人を辛うじて撃退した狡噛の目の前には階段。
狡噛の視線はそこからゆっくりと姿を現した男に釘付けになる。
「その傷でよくやるもんだ」
カツ…カツ…
靴音を響かせ、ゆったりとした動作で階段を降りてくる人物。
狡噛は体中の血液が沸騰するのを感じた。
男が階段の途中で足を止める。
音の消えた空間で見つめあう2人。
静寂を破ったのは、ほぼ同時だった。
「お前は、狡噛慎也だ」
「お前は、槙島聖護だ」
狡噛と槙島――
両者の運命が交差した。