#25 運命的な邂逅
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槙島一行より一足遅れてノナタワーに到着した常守チーム。正面エントランスには破壊された警備ドローンが転がっていた。
「当たりだな。槙島はこの中にいる」
おそらく幸子も一緒に――。
狡噛はギリッと奥歯を噛み締めた。
「コウちゃん?」
「なんでもない。監視官、まずはギノに連絡だ」
「はい!」
頷いた常守はすぐに宜野座に通信を送った。
宜野座からの返信内容はふたつ。ノナタワーに侵入した武装集団鎮圧は一係で対応すること。そして――
『本当に槙島がいた時は……その時は逮捕しろ。尋問の必要がある。必ず生きたまま捕らえるんだ』
「……?」
狡噛は眉を潜めた。
宜野座の様子がおかしい。なんだか切羽詰まっているような…。
「どうしました?」
「いや。ちょっと、な。志恩、敵の動きはどうだ?」
『上と下。二手に分かれてる』
ノナタワーの全監視カメラを公安局ラボから制御している唐之杜が首尾よく応えた。さすが情報分析の女神は仕事も早い。
「槙島は?」
『上。現在最上階のエレベーターを降りたところ』
「下に向かったのはどんな連中だ?」
『それが…地下4階まで降りた所で行方が解らないのよね』
「何それ?神隠しにでもあっちまったってこと?」
縢がほんの少し興味を示すが狡噛の答えは既に決まっていた。
「行くぞ。槙島を追う」
「でも、下は?!」
「俺が行くよ」
名乗りをあげたのは縢。
「一人で行くなんて危険だよ」
「大丈夫だって。そっちだって槙島がいるんだ。同じようなモンだろ。それに――」
手のひらを前に突き出して常守を制しながら、狡噛を見る。
「槙島がいるなら…幸子ちゃんも一緒かもしれねーし」
狡噛と常守は上。縢は単独で下の捜索に決定した。
「無茶だけはするな!」
「コウちゃんにだけは言われたくねーよ」
振り返らずに手だけふらりと振りながら、縢は地下へ降りていく。
見送っていた縢の背中がやがて暗がりに消えた。
「当たりだな。槙島はこの中にいる」
おそらく幸子も一緒に――。
狡噛はギリッと奥歯を噛み締めた。
「コウちゃん?」
「なんでもない。監視官、まずはギノに連絡だ」
「はい!」
頷いた常守はすぐに宜野座に通信を送った。
宜野座からの返信内容はふたつ。ノナタワーに侵入した武装集団鎮圧は一係で対応すること。そして――
『本当に槙島がいた時は……その時は逮捕しろ。尋問の必要がある。必ず生きたまま捕らえるんだ』
「……?」
狡噛は眉を潜めた。
宜野座の様子がおかしい。なんだか切羽詰まっているような…。
「どうしました?」
「いや。ちょっと、な。志恩、敵の動きはどうだ?」
『上と下。二手に分かれてる』
ノナタワーの全監視カメラを公安局ラボから制御している唐之杜が首尾よく応えた。さすが情報分析の女神は仕事も早い。
「槙島は?」
『上。現在最上階のエレベーターを降りたところ』
「下に向かったのはどんな連中だ?」
『それが…地下4階まで降りた所で行方が解らないのよね』
「何それ?神隠しにでもあっちまったってこと?」
縢がほんの少し興味を示すが狡噛の答えは既に決まっていた。
「行くぞ。槙島を追う」
「でも、下は?!」
「俺が行くよ」
名乗りをあげたのは縢。
「一人で行くなんて危険だよ」
「大丈夫だって。そっちだって槙島がいるんだ。同じようなモンだろ。それに――」
手のひらを前に突き出して常守を制しながら、狡噛を見る。
「槙島がいるなら…幸子ちゃんも一緒かもしれねーし」
狡噛と常守は上。縢は単独で下の捜索に決定した。
「無茶だけはするな!」
「コウちゃんにだけは言われたくねーよ」
振り返らずに手だけふらりと振りながら、縢は地下へ降りていく。
見送っていた縢の背中がやがて暗がりに消えた。