#23 過去からの深淵
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幸子が何を考えいるのか読み取った槙島は、あえて順を追い問いかける。
「君こそなぜだい。なぜ銃を使わなかった?」
なぜって…そんなの決まっている。
「…人殺しは罪だから」
「つまり君は、例え相手が自分に危害を加えようとも、その為に人を殺めることはしない――そういう考えでいいのかな?」
否定も肯定もせず沈黙していると、槙島はまたモニタ画面を確認した。
「45…。やはりサイコパスはクリアなままだ」
「……何が言いたいの?」
槙島が幸子のサイコパスについて何か確信を持ったであろう事は分かる。それに先程の槙島の言葉の真意は……。
「木梨幸子。君の犯罪係数は自分を守る為に上昇する事はない」
2、3歩距離をつめてベッドへ近き、身を屈め幸子へと顔を近づけた。
「君の犯罪係数はある覚悟をした時にだけあがる。それは――狡噛慎也を守ろうとする時だ」
「!……」
手を伸ばして頬に触れてみれば、幸子の体はまた面白い程にびくりと反応した。
「木梨幸子…君は愛するものの為なら自己を犠牲に出来る人間だ」
「……っ…」
「もし君の愛し守るべき対象が消えてしまったら…。若しくは変わってしまったら――君はどうなるんだろう」
「まさか……、んッ!!」
反論しようとした唇は、槙島のそれに塞がれていた。
驚きに大きく見開かれた幸子の瞳と槙島の瞳が超至近距離で見交わされる。
「な…に……!?」
「僕の気持ちは伝えたはずだ。賢明な君ならもう分かっているだろう?」
「な……っ」
「君の中から狡噛慎也を消してあげるよ――幸子」
耳元で低く囁くと、槙島は再び幸子の唇を塞いだ。
「君こそなぜだい。なぜ銃を使わなかった?」
なぜって…そんなの決まっている。
「…人殺しは罪だから」
「つまり君は、例え相手が自分に危害を加えようとも、その為に人を殺めることはしない――そういう考えでいいのかな?」
否定も肯定もせず沈黙していると、槙島はまたモニタ画面を確認した。
「45…。やはりサイコパスはクリアなままだ」
「……何が言いたいの?」
槙島が幸子のサイコパスについて何か確信を持ったであろう事は分かる。それに先程の槙島の言葉の真意は……。
「木梨幸子。君の犯罪係数は自分を守る為に上昇する事はない」
2、3歩距離をつめてベッドへ近き、身を屈め幸子へと顔を近づけた。
「君の犯罪係数はある覚悟をした時にだけあがる。それは――狡噛慎也を守ろうとする時だ」
「!……」
手を伸ばして頬に触れてみれば、幸子の体はまた面白い程にびくりと反応した。
「木梨幸子…君は愛するものの為なら自己を犠牲に出来る人間だ」
「……っ…」
「もし君の愛し守るべき対象が消えてしまったら…。若しくは変わってしまったら――君はどうなるんだろう」
「まさか……、んッ!!」
反論しようとした唇は、槙島のそれに塞がれていた。
驚きに大きく見開かれた幸子の瞳と槙島の瞳が超至近距離で見交わされる。
「な…に……!?」
「僕の気持ちは伝えたはずだ。賢明な君ならもう分かっているだろう?」
「な……っ」
「君の中から狡噛慎也を消してあげるよ――幸子」
耳元で低く囁くと、槙島は再び幸子の唇を塞いだ。