#23 過去からの深淵
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次の瞬間 昴の首筋から勢いよく鮮血が迸り、その体が横に流れドッと床に倒れた。
「ひっ…!!」
「実験はこれまでだ」
昴のちょうど真後ろ。
いつの間にかそこにいた槙島が冷たく言い放った。右手には血の滴る剃刀が握られている。
彼が昴大吾に何をしたのか一目瞭然だった。
体を強張らせる幸子を横目に優雅な動作で剃刀を仕舞うと、槙島はモニタ画面を確認した。
「犯罪係数は47。潜在犯と呼ばれるには程遠い数値だね」
「なん…で…?」
「ん? ああ、これかい」
幸子の視線に促されるように物言わなくなった昴をちらりと見下ろす。
ドア前で2人を見守っていたチェが昴を担ぎ上げ、不敵な笑みを残して部屋を出ていった。
「彼の役目は済んだからね。あれ以上君に触れさせておく意味もない」
「そんな…。だからって…!!」
「君と同じさ。木梨幸子」
「えっ…?!」
と思わず見上げた槙島の表情にハッとする。
「僕に銃口を向けた時の君と同じ心理だよ」
「っ…!!?」
何を言っているのだ、この男は。
だって…それでは……!!!
「ひっ…!!」
「実験はこれまでだ」
昴のちょうど真後ろ。
いつの間にかそこにいた槙島が冷たく言い放った。右手には血の滴る剃刀が握られている。
彼が昴大吾に何をしたのか一目瞭然だった。
体を強張らせる幸子を横目に優雅な動作で剃刀を仕舞うと、槙島はモニタ画面を確認した。
「犯罪係数は47。潜在犯と呼ばれるには程遠い数値だね」
「なん…で…?」
「ん? ああ、これかい」
幸子の視線に促されるように物言わなくなった昴をちらりと見下ろす。
ドア前で2人を見守っていたチェが昴を担ぎ上げ、不敵な笑みを残して部屋を出ていった。
「彼の役目は済んだからね。あれ以上君に触れさせておく意味もない」
「そんな…。だからって…!!」
「君と同じさ。木梨幸子」
「えっ…?!」
と思わず見上げた槙島の表情にハッとする。
「僕に銃口を向けた時の君と同じ心理だよ」
「っ…!!?」
何を言っているのだ、この男は。
だって…それでは……!!!