#23 過去からの深淵
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"昴大吾"――。
その名を聞いた途端、戦慄が走った。
「今…なんて……?」
明らかな動揺をはらむ声。幸子の顔からは完全に血の気が失せていた。
「やっぱり覚えているみたいだね」
まるで正解を導きだした生徒を褒める教師のような表情と口振りで頷く槙島。
幸子は反射的にバッと顔をあげ槙島を見た。その瞳が揺らいでいる。
忘れる訳ないではないか。
忘れる事なんて出来ない。
「彼も君に会いたがっていたよ。君の話をしたら居ても立ってもいられない様子だった」
「っ――!! そ、そんなの嘘。会えるはずがない…! だって……」
だって彼は――!!
「ストーカー拉致監禁及び暴行未遂で逮捕されて、今は更正施設に閉じ込められている潜在犯だから?」
「――っ!!」
幸子はギクリとして槙島を凝視する。
……その通りだ。
その被害にあったのは――幸子自身に他ならないのだから。
その名を聞いた途端、戦慄が走った。
「今…なんて……?」
明らかな動揺をはらむ声。幸子の顔からは完全に血の気が失せていた。
「やっぱり覚えているみたいだね」
まるで正解を導きだした生徒を褒める教師のような表情と口振りで頷く槙島。
幸子は反射的にバッと顔をあげ槙島を見た。その瞳が揺らいでいる。
忘れる訳ないではないか。
忘れる事なんて出来ない。
「彼も君に会いたがっていたよ。君の話をしたら居ても立ってもいられない様子だった」
「っ――!! そ、そんなの嘘。会えるはずがない…! だって……」
だって彼は――!!
「ストーカー拉致監禁及び暴行未遂で逮捕されて、今は更正施設に閉じ込められている潜在犯だから?」
「――っ!!」
幸子はギクリとして槙島を凝視する。
……その通りだ。
その被害にあったのは――幸子自身に他ならないのだから。