#21 槙島の一計
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幸子は驚きの表情で槙島を見つめた。
彼女の動揺を見抜いた槙島は、僅かに口角を引き上げ更に続ける。
「日東学院高等教育課程人文学部教育心理学科を卒業し、公安局へ入局。監視官として刑事課一係へ配属されるもサイコパス悪化で更正施設へ。しかし二週間でサイコパスが正常値まで回復、退院する。その後、局長禾生壌宗公認の下 特別執行官として公安局へ復職。現在に至る」
「な、なぜそれを……?!」
特別執行官。
幸子の正式な役職名を知るのは、公安局の中でも刑事課一係と禾生など限られたもののみだ。しかも特別執行官になった経緯に関しては禾生と宜野座しか知らないはず…。
「うちには優秀なハッカーがいてね。公安局の機密情報にアクセスするなど造作もないさ」
「っ……、私をどうするつもり?」
「僕が君をどうにかするつもりはないよ。どうにかなるとすれば……それは君自身の意思に他ならない」
「!?……」
ぐるりと部屋を歩き回っていた槙島は、歩みを止めて幸子を振り返った。
「僕は知りたいだけだよ。木梨幸子――君のことをもっと、ね」
背筋がぞくりとした。
彼女の動揺を見抜いた槙島は、僅かに口角を引き上げ更に続ける。
「日東学院高等教育課程人文学部教育心理学科を卒業し、公安局へ入局。監視官として刑事課一係へ配属されるもサイコパス悪化で更正施設へ。しかし二週間でサイコパスが正常値まで回復、退院する。その後、局長禾生壌宗公認の下 特別執行官として公安局へ復職。現在に至る」
「な、なぜそれを……?!」
特別執行官。
幸子の正式な役職名を知るのは、公安局の中でも刑事課一係と禾生など限られたもののみだ。しかも特別執行官になった経緯に関しては禾生と宜野座しか知らないはず…。
「うちには優秀なハッカーがいてね。公安局の機密情報にアクセスするなど造作もないさ」
「っ……、私をどうするつもり?」
「僕が君をどうにかするつもりはないよ。どうにかなるとすれば……それは君自身の意思に他ならない」
「!?……」
ぐるりと部屋を歩き回っていた槙島は、歩みを止めて幸子を振り返った。
「僕は知りたいだけだよ。木梨幸子――君のことをもっと、ね」
背筋がぞくりとした。