#19 空色の温もり
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「何も…変わらなくて良かったのに……でももう、変わっちゃったのね」
絞り出すような声でそう言うと、六合塚はドミネーターを構えた。照準をあわせているのは、会いたいと願っていた大切な人。
「あんたには撃てないわよ」
悲痛な表情を見せる六合塚の心を読み取るようにリナは笑った。
そのまま牽制するでもなく六合塚の横を颯爽と通りすぎていく。
「待って!だめよ行かないで!! リナ! 本当に撃つわよ?!!」
トリガーを引いた瞬間、ドミネーターは不正ユーザーの使用を感知し、全ての機能をロックした。
「どうして!? なんでよッ?!!」
そうしてる間に2人の距離はどんどん開き――遂にはリナの姿は完全に消えた。
まるで運命が2人を分かつように…。
パトカーの待機場所に戻った狡噛、佐々山と人質の女性。それに六合塚を幸子が迎えた。
「六合塚さん!! 良かった…無事で」
駆け寄り安堵の表情を浮かべた幸子を六合塚は真っ直ぐに見た。
「私…」
「えっ…」
「執行官になる」
力が、ほしい。
「執行官に……」
翌日。六合塚弥生は執行官となった。
宜野座に連れられ一係オフィスに現れた六合塚を幸子が迎える。昨日と同じように。
「六合塚さん、これからよろしくね」
「…よろしくお願いします」
凛とした様子で応えた六合塚の指にはもう、マニキュアは塗られていなかった。
絞り出すような声でそう言うと、六合塚はドミネーターを構えた。照準をあわせているのは、会いたいと願っていた大切な人。
「あんたには撃てないわよ」
悲痛な表情を見せる六合塚の心を読み取るようにリナは笑った。
そのまま牽制するでもなく六合塚の横を颯爽と通りすぎていく。
「待って!だめよ行かないで!! リナ! 本当に撃つわよ?!!」
トリガーを引いた瞬間、ドミネーターは不正ユーザーの使用を感知し、全ての機能をロックした。
「どうして!? なんでよッ?!!」
そうしてる間に2人の距離はどんどん開き――遂にはリナの姿は完全に消えた。
まるで運命が2人を分かつように…。
パトカーの待機場所に戻った狡噛、佐々山と人質の女性。それに六合塚を幸子が迎えた。
「六合塚さん!! 良かった…無事で」
駆け寄り安堵の表情を浮かべた幸子を六合塚は真っ直ぐに見た。
「私…」
「えっ…」
「執行官になる」
力が、ほしい。
「執行官に……」
翌日。六合塚弥生は執行官となった。
宜野座に連れられ一係オフィスに現れた六合塚を幸子が迎える。昨日と同じように。
「六合塚さん、これからよろしくね」
「…よろしくお願いします」
凛とした様子で応えた六合塚の指にはもう、マニキュアは塗られていなかった。