#17 仕掛けられた罠
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しばらく黙って宜野座の後を追っていた幸子であったが、思いきって彼を呼び止めた。ドミネーターを構えたままの宜野座が足を止め 振り返る。
「なんだ?」
「…私も慎也を捜しに行きたい」
「駄目だ」
厳しい口調で首を横に振る宜野座。幸子は納得出来ない。
「伸元…っ!!」
「幸子。今のお前では狡噛の為に何を仕出かすか分からない。お前に何かあったら…本末転倒だろう?」
宜野座は自分を気遣い この人員配置を決定したのだと痛いほどに分かる。だが、幸子も引き下がれなかった。
「確かに今の私は動揺してしまっていて…刑事としての冷静な判断力にはかけるかもしれない。でも、だからこそこっちの捜査に加わってても役には立てないと思うんだ」
「ギノさん、いいんじゃね? 幸子ちゃん、コウちゃん捜しに行かせても」
見兼ねた縢が助け船を出してくれた。
「お願い、伸元」
「……」
宜野座は葛藤しているようだった。
本音は行かせたくないのかもしれない。
幸子を見て、くるりと前を向いた。
「木梨執行官、常守監視官と征陸執行官を追いかけろ」
「伸元…!?」
「ただし…お前に何かあったら狡噛に責任を取ってもらう。いいな?」
「っ、ありがとう!!」
宜野座の背に礼を述べ、幸子は反対方向に駆け出した。
「見直しましたよ、ギノさん」
「……縢に同感です」
「行くぞ。事は一刻を争う」
眼鏡をくいっとあげ、宜野座はドミネーターを構え直した。
「なんだ?」
「…私も慎也を捜しに行きたい」
「駄目だ」
厳しい口調で首を横に振る宜野座。幸子は納得出来ない。
「伸元…っ!!」
「幸子。今のお前では狡噛の為に何を仕出かすか分からない。お前に何かあったら…本末転倒だろう?」
宜野座は自分を気遣い この人員配置を決定したのだと痛いほどに分かる。だが、幸子も引き下がれなかった。
「確かに今の私は動揺してしまっていて…刑事としての冷静な判断力にはかけるかもしれない。でも、だからこそこっちの捜査に加わってても役には立てないと思うんだ」
「ギノさん、いいんじゃね? 幸子ちゃん、コウちゃん捜しに行かせても」
見兼ねた縢が助け船を出してくれた。
「お願い、伸元」
「……」
宜野座は葛藤しているようだった。
本音は行かせたくないのかもしれない。
幸子を見て、くるりと前を向いた。
「木梨執行官、常守監視官と征陸執行官を追いかけろ」
「伸元…!?」
「ただし…お前に何かあったら狡噛に責任を取ってもらう。いいな?」
「っ、ありがとう!!」
宜野座の背に礼を述べ、幸子は反対方向に駆け出した。
「見直しましたよ、ギノさん」
「……縢に同感です」
「行くぞ。事は一刻を争う」
眼鏡をくいっとあげ、宜野座はドミネーターを構え直した。