#17 仕掛けられた罠
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廃ビル前で待っていた常守は、幸子達増援が駆けつけると、状況をかいつまんで説明してくれた。
(狡噛から電話で聞いた内容は避けられた)
そして今、廃ビルの地下を先行捜索中であった狡噛の位置情報が突然消えてしまったというのだ。
地下の最下層は廃液混じりの汚染水で完全に水没しており侵入できない。
ノートパソコンで地下の地図情報を検索している六合塚を横目に、幸子と常守は会話を交わす。
「慎也が消えた…。幸い地下の汚染水に誰かが巻き込まれた形跡はない」
腕組みしながら幸子が呟く。
狡噛を信じている。しかし今朝の妙な胸騒ぎも手伝い心配でたまらない。
それでも刑事としての自分が気力を振り絞り 表に出さないようなんとか踏ん張っている状態だ。
「でも、間違いなく狡噛さんは その先に進んだんです。それどころか、壁を通り抜けてもっと奥まで…」
「それってナビの故障じゃね?」
話を聞いていた縢が割って入った。すぐに幸子が異を唱える。
「故障だとしても 汚染水が地下を浸しているのは確かだし、慎也のいた痕跡がないのはやっぱりおかしいよ」
「うーん……だよなぁ」
「縢は両腕を後頭部に回しながら首を捻った。
「なあ、お嬢ちゃん。信号が妙な動きをしたりとかはなかったか?」
征陸に問われ、考える常守。
「妙なっていえば、途中からいきなりスーッと物凄い速さで真っ直ぐに…」
「物凄い速さって、乗り物にでも乗ったみたいに?」
「そうだ、乗り物に乗ったんだ!!」
幸子の言葉にハッと常守は声をあげた。
「過去の地図情報を照会して下さい。このあたりに南北に走る地下鉄路線がありませんか!?」
すぐに六合塚がデータベースから過去の地図情報を呼び出し照合する。
「あるわね。都営地下鉄三田線。廃線済み」
(狡噛から電話で聞いた内容は避けられた)
そして今、廃ビルの地下を先行捜索中であった狡噛の位置情報が突然消えてしまったというのだ。
地下の最下層は廃液混じりの汚染水で完全に水没しており侵入できない。
ノートパソコンで地下の地図情報を検索している六合塚を横目に、幸子と常守は会話を交わす。
「慎也が消えた…。幸い地下の汚染水に誰かが巻き込まれた形跡はない」
腕組みしながら幸子が呟く。
狡噛を信じている。しかし今朝の妙な胸騒ぎも手伝い心配でたまらない。
それでも刑事としての自分が気力を振り絞り 表に出さないようなんとか踏ん張っている状態だ。
「でも、間違いなく狡噛さんは その先に進んだんです。それどころか、壁を通り抜けてもっと奥まで…」
「それってナビの故障じゃね?」
話を聞いていた縢が割って入った。すぐに幸子が異を唱える。
「故障だとしても 汚染水が地下を浸しているのは確かだし、慎也のいた痕跡がないのはやっぱりおかしいよ」
「うーん……だよなぁ」
「縢は両腕を後頭部に回しながら首を捻った。
「なあ、お嬢ちゃん。信号が妙な動きをしたりとかはなかったか?」
征陸に問われ、考える常守。
「妙なっていえば、途中からいきなりスーッと物凄い速さで真っ直ぐに…」
「物凄い速さって、乗り物にでも乗ったみたいに?」
「そうだ、乗り物に乗ったんだ!!」
幸子の言葉にハッと常守は声をあげた。
「過去の地図情報を照会して下さい。このあたりに南北に走る地下鉄路線がありませんか!?」
すぐに六合塚がデータベースから過去の地図情報を呼び出し照合する。
「あるわね。都営地下鉄三田線。廃線済み」