#17 仕掛けられた罠
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非番である狡噛から着信があったのは、勤務が始まる30分前だった。
『常守監視官宛てに不審なメールが届いた。差出人は船原ゆき。常守の友人だ』
友人から不審なメール?
内容を問えば『話があるから指定する場所に来い』というものだった。
「もしかしてメールを送信したのは船原さんじゃないのかも…」
『その線も有り得る。常守も様子がおかしいと感じたらしい。それで非番の俺が同行する事になった』
「ねえ、慎也。私も一緒に行こうか?」
『いや、お前は勤務だろ。それに俺と幸子に常守までこぞっていなくなればギノが不審に思う」
どうやら今回の件は宜野座には内密らしい。
『今の所は俺と常守だけで大丈夫だが…』
「何かあったらすぐ応援要請、ね」
『そういう事だ。頼んだぞ、幸子』
「うん、分かった。気を付けて」
ごく短いやりとりで通話は終了した。
幸子は通信の切れた端末を見つめたまま ふぅ、と大きく息を吐いた。
妙な胸騒ぎがする。
なにもなければ良いのだが……。
常守から応援要請が入ったのは、その日の夕方前だった。
(慎也、朱ちゃん……2人共無事でいて)
胸騒ぎが本当になってしまった。
幸子は祈る気持ちで宜野座や他の執行官と現場へと急行した。
『常守監視官宛てに不審なメールが届いた。差出人は船原ゆき。常守の友人だ』
友人から不審なメール?
内容を問えば『話があるから指定する場所に来い』というものだった。
「もしかしてメールを送信したのは船原さんじゃないのかも…」
『その線も有り得る。常守も様子がおかしいと感じたらしい。それで非番の俺が同行する事になった』
「ねえ、慎也。私も一緒に行こうか?」
『いや、お前は勤務だろ。それに俺と幸子に常守までこぞっていなくなればギノが不審に思う」
どうやら今回の件は宜野座には内密らしい。
『今の所は俺と常守だけで大丈夫だが…』
「何かあったらすぐ応援要請、ね」
『そういう事だ。頼んだぞ、幸子』
「うん、分かった。気を付けて」
ごく短いやりとりで通話は終了した。
幸子は通信の切れた端末を見つめたまま ふぅ、と大きく息を吐いた。
妙な胸騒ぎがする。
なにもなければ良いのだが……。
常守から応援要請が入ったのは、その日の夕方前だった。
(慎也、朱ちゃん……2人共無事でいて)
胸騒ぎが本当になってしまった。
幸子は祈る気持ちで宜野座や他の執行官と現場へと急行した。