#16 宜野座の激昂
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「常守監視官を雑賀譲二に引き合わせたそうだな?」
翌日――
同時間帯シフトである狡噛と幸子、それに常守が一係に姿を現すなり 宜野座は狡噛に詰め寄った。
「どういうつもりだ!? 彼女を巻き添えにしたいのか? 貴様と同じ、道を踏み外した潜在犯に!!」
宜野座の怒りは激しい。
何も言わずに己を見る狡噛をきつく睨み付けた。あまりの剣幕にオフィス中が騒然とする。
「ギノ…!!」
幸子がたしなめるも、宜野座が狡噛批判をやめる気はない。
「立場をわきまえろ!貴様はもう執行官なんだ。先輩面するのも大概にしろ!!」
過ぎる言葉に我慢の限界を越えた常守がくってかかるが、宜野座は聞く耳を持たない。
逆に激昂した宜野座に責められてしまう。
「何の為に監視官と執行官の区分けがあると思う? 君はせっかくのキャリアを棒に振りたいのか?!!」
「言い過ぎだよ、ギノ!」
反射的に常守を庇うと 今度は幸子に怒りの矛先を向けた。
「キャリアを捨てたお前に言われたくない!!」
「!……」
言葉に詰まる幸子。これには何も言い返せない。
険悪な空気に包まれたまま話は終わりかけたが、若く真っ直ぐな常守は黙っていられなかった。
「宜野座監視官は尊敬すべき先輩です。しかし階級上はまったくの同格ということを忘れないで下さい!自分の色相はちゃんと管理できています。いくら先輩とはいえ、職場で…執行官たちの目の前で、私の能力に疑問符をつけるような発言は慎んでいただきたい!!」
「!!!」
宜野座はぐっと言葉を詰まらせた。
顔色が悪い。そのまま踵を返して足早にオフィスを退室した。
「ギノ!」
幸子が慌てて追う。
宜野座を追いかけた彼女の背中を 狡噛は黙ったまま見つめていた。
翌日――
同時間帯シフトである狡噛と幸子、それに常守が一係に姿を現すなり 宜野座は狡噛に詰め寄った。
「どういうつもりだ!? 彼女を巻き添えにしたいのか? 貴様と同じ、道を踏み外した潜在犯に!!」
宜野座の怒りは激しい。
何も言わずに己を見る狡噛をきつく睨み付けた。あまりの剣幕にオフィス中が騒然とする。
「ギノ…!!」
幸子がたしなめるも、宜野座が狡噛批判をやめる気はない。
「立場をわきまえろ!貴様はもう執行官なんだ。先輩面するのも大概にしろ!!」
過ぎる言葉に我慢の限界を越えた常守がくってかかるが、宜野座は聞く耳を持たない。
逆に激昂した宜野座に責められてしまう。
「何の為に監視官と執行官の区分けがあると思う? 君はせっかくのキャリアを棒に振りたいのか?!!」
「言い過ぎだよ、ギノ!」
反射的に常守を庇うと 今度は幸子に怒りの矛先を向けた。
「キャリアを捨てたお前に言われたくない!!」
「!……」
言葉に詰まる幸子。これには何も言い返せない。
険悪な空気に包まれたまま話は終わりかけたが、若く真っ直ぐな常守は黙っていられなかった。
「宜野座監視官は尊敬すべき先輩です。しかし階級上はまったくの同格ということを忘れないで下さい!自分の色相はちゃんと管理できています。いくら先輩とはいえ、職場で…執行官たちの目の前で、私の能力に疑問符をつけるような発言は慎んでいただきたい!!」
「!!!」
宜野座はぐっと言葉を詰まらせた。
顔色が悪い。そのまま踵を返して足早にオフィスを退室した。
「ギノ!」
幸子が慌てて追う。
宜野座を追いかけた彼女の背中を 狡噛は黙ったまま見つめていた。