#15 監視官と執行官の狭間
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「雑賀教授に会いに行って来る」
勤務中にフラりと立ち寄った執行官宿舎。狡噛の部屋。訪ねてきた幸子へ スーツに袖を通しながら狡噛が言った。
「雑賀先生かぁ。随分ご無沙汰しちゃってるけど…お元気かなぁ」
「まあ、あの人は相変わらずだろうな」
「ふふ…そうだねっ」
口許に手を充てクスクス笑うと、狡噛も釣られて笑みを見せた。
「ご機嫌伺い…じゃ、ないよね。何か用があるの?」
「先生の持っている資料にちょっと、な」
おそらく桜霜学園での件に違いない。
もっと平たく言ってしまえば……『マキシマ』がらみだろう。
そんな推理を頭で展開しながらも、幸子はわざと大袈裟に振る舞った。
「あ〜でもっ…私もお会いしたかったなぁ」
「勤務中なんだ。仕方ないさ」
「そうなんだよね。慎也、先生によろしく言っておいてね」
「ああ、分かった」
狡噛は頷き、ローテーブルの上に置かれた煙草に手を伸ばした。そんな狡噛の様子を眺めていた幸子は、ふと思った事を口にする。
「……朱ちゃんと行くの?」
勤務中にフラりと立ち寄った執行官宿舎。狡噛の部屋。訪ねてきた幸子へ スーツに袖を通しながら狡噛が言った。
「雑賀先生かぁ。随分ご無沙汰しちゃってるけど…お元気かなぁ」
「まあ、あの人は相変わらずだろうな」
「ふふ…そうだねっ」
口許に手を充てクスクス笑うと、狡噛も釣られて笑みを見せた。
「ご機嫌伺い…じゃ、ないよね。何か用があるの?」
「先生の持っている資料にちょっと、な」
おそらく桜霜学園での件に違いない。
もっと平たく言ってしまえば……『マキシマ』がらみだろう。
そんな推理を頭で展開しながらも、幸子はわざと大袈裟に振る舞った。
「あ〜でもっ…私もお会いしたかったなぁ」
「勤務中なんだ。仕方ないさ」
「そうなんだよね。慎也、先生によろしく言っておいてね」
「ああ、分かった」
狡噛は頷き、ローテーブルの上に置かれた煙草に手を伸ばした。そんな狡噛の様子を眺めていた幸子は、ふと思った事を口にする。
「……朱ちゃんと行くの?」