#14 特別執行官
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
公安局最上階は局長執務室だ。
「信じられんな」
一際豪華なデスクに着いた局長 禾生壌宗が組んだ両手に顎を乗せたまま静かな笑みを湛えた。
「まさかまた 君とこうして話す日が来るとは思わなかったよ……木梨君」
デスクの前にはピシッとしたスーツ姿の宜野座と幸子が立っていた。
「またお目にかかれて光栄です。禾生局長」
「お帰り…と言わせてもらうよ、木梨君」
幸子が会釈すると禾生は小さく手を上げて応えた。
「君には甚だ感服しているんだ。一度潜在犯堕ちした者が執行官以外で公安局に復帰できるなどまず奇跡だからね」
医療センターを退院して一週間。
幸子の犯罪係数はアンダー30を軽々とキープし、本日から公安局に復職する事となったのだ。
「頼りになる同僚が監視官に復帰して、君も頼もしい限りだろう……宜野座君」
「はい」
宜野座が頷くと、禾生もまた満足そうに頷いた。
宜野座も禾生も幸子が監視官として職務復帰する事を望んでいる。
当然だろう。しかし幸子の腹は既に決まっていた。
「禾生局長。宜野座監視官。実は折り入って相談したい件があります」
「?……」
「なんだね?言ってみろ」
禾生に促されて幸子は口を開いた。
「私の復職後の役職ですが……監視官ではなく執行官を希望します」
「信じられんな」
一際豪華なデスクに着いた局長 禾生壌宗が組んだ両手に顎を乗せたまま静かな笑みを湛えた。
「まさかまた 君とこうして話す日が来るとは思わなかったよ……木梨君」
デスクの前にはピシッとしたスーツ姿の宜野座と幸子が立っていた。
「またお目にかかれて光栄です。禾生局長」
「お帰り…と言わせてもらうよ、木梨君」
幸子が会釈すると禾生は小さく手を上げて応えた。
「君には甚だ感服しているんだ。一度潜在犯堕ちした者が執行官以外で公安局に復帰できるなどまず奇跡だからね」
医療センターを退院して一週間。
幸子の犯罪係数はアンダー30を軽々とキープし、本日から公安局に復職する事となったのだ。
「頼りになる同僚が監視官に復帰して、君も頼もしい限りだろう……宜野座君」
「はい」
宜野座が頷くと、禾生もまた満足そうに頷いた。
宜野座も禾生も幸子が監視官として職務復帰する事を望んでいる。
当然だろう。しかし幸子の腹は既に決まっていた。
「禾生局長。宜野座監視官。実は折り入って相談したい件があります」
「?……」
「なんだね?言ってみろ」
禾生に促されて幸子は口を開いた。
「私の復職後の役職ですが……監視官ではなく執行官を希望します」