#13 ペールアイリスの涙
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2日後。宜野座は幸子の自宅マンションを訪ねていた。
公安局から電話をかけてみれば繋がらず 心配になって来てみたのだ。インターホンを押してみるも反応はない。
「?……」
試しにドアノブを捻ってみると扉は簡単に開いた。女性の自宅に勝手に入る事に躊躇いつつも、何かあったらという思いが宜野座を突き動かした。
「幸子?」
部屋の中は薄暗い。
呼びかけてみるが応える声はなかった。
いよいよ心配になり、宜野座は靴を脱いで玄関を上がる。彼女への想いが彼を些か大胆にさせていた。
まずリビングを覗いてみたが誰もいない。次いで寝室らしき扉の前に立った。
念の為に小さくノックをしてから扉を開けると――幸子がいた。
薄暗い部屋。ベッドに背を預けてフローリングの床に座り込んでいる。
「幸子!」
「!! ――伸元…!?」
ハッと気づいたように顔を上げる幸子。
宜野座は内心ホッとしながらも、まず律儀に電灯のスイッチを入れた。
パッと明るくなる室内。それから憤りを露にして説教染みた言葉を並べた。
「電話にも出ないでこんな所でボーッとして…。どういうつもりだ!少しは人の気持ちを――!!?」
幸子の赤く腫れた目に宜野座は言葉を止めた。
…その泣きはらした目を見れば、彼女がどんな状態にいたのか想像に難くない。
幸子は狡噛を想い泣いていたのだ。ずっと。
その事実に胸の奥がモヤモヤし、ズン…と何かが落ちるような衝撃を感じた。
公安局から電話をかけてみれば繋がらず 心配になって来てみたのだ。インターホンを押してみるも反応はない。
「?……」
試しにドアノブを捻ってみると扉は簡単に開いた。女性の自宅に勝手に入る事に躊躇いつつも、何かあったらという思いが宜野座を突き動かした。
「幸子?」
部屋の中は薄暗い。
呼びかけてみるが応える声はなかった。
いよいよ心配になり、宜野座は靴を脱いで玄関を上がる。彼女への想いが彼を些か大胆にさせていた。
まずリビングを覗いてみたが誰もいない。次いで寝室らしき扉の前に立った。
念の為に小さくノックをしてから扉を開けると――幸子がいた。
薄暗い部屋。ベッドに背を預けてフローリングの床に座り込んでいる。
「幸子!」
「!! ――伸元…!?」
ハッと気づいたように顔を上げる幸子。
宜野座は内心ホッとしながらも、まず律儀に電灯のスイッチを入れた。
パッと明るくなる室内。それから憤りを露にして説教染みた言葉を並べた。
「電話にも出ないでこんな所でボーッとして…。どういうつもりだ!少しは人の気持ちを――!!?」
幸子の赤く腫れた目に宜野座は言葉を止めた。
…その泣きはらした目を見れば、彼女がどんな状態にいたのか想像に難くない。
幸子は狡噛を想い泣いていたのだ。ずっと。
その事実に胸の奥がモヤモヤし、ズン…と何かが落ちるような衝撃を感じた。