雲鳥の統べる空
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祭に向かう道すがら。
三人は他愛もない話に花を咲かせていた。
「屋台覗いて行きましょうね。ハル、チョコバナナとわたあめ食べたいですー」
「うん、そうしよう♪京子ちゃんは何が食べたい?」
「私もチョコバナナ食べたいな。あっ、そうだ幸子さん。彼氏さんはいつ来るの?」
「はひー!幸子ちゃんの恋人が来るんですか!?」
「うん、紹介してもらうんだよ。並中生なんだって」
「はひー、並中生!!?」
ハルが大声を上げて歩みを止めた。反射的に幸子と京子も立ち止まる。
なぜかワナワナと震えながらハルが真っ直ぐに幸子を見た。
「まさか、幸子ちゃんの恋人って…ツナさんですか!?」
「えっ!? ち、違うよ」
なぜ唐突に沢田が出てくるのか。
その理由はひとつ。
「もしかしてハルちゃん、沢田君の事…」
「はひー。バレちゃいました?恥ずかしいですー!」
嬉しそうに頬に手を宛てたハルは……間違いなく確信犯。
そんな彼女を見て、幸子は可愛いなと思った。きっと沢田の事が好きで仕方ないのだろう。
「沢田君、優しいもんね」
「はい、そうなんです!それに…意外な一面も持ってて……ハルは心臓(ハート)を奪われて呼吸もままなりません」
恋する乙女モードに突入したハル。
「ねぇねぇ、幸子さんの彼氏さんはどんな人?」
「ハルも知りたいですー」
「ええっ!?」
唐突な京子の質問に動揺してしまった。
「そうだなー…」
どんな人…と言われれば
並中だけではなく、並盛町全体を牛耳る並盛の秩序。
不良の頂点に立ち、最強最恐と怖れられる群れ嫌いの風紀委員長。
物言いも強く、厳しい。
でも――‥
「…本当の強さと優しさを持った人……かな」
穏やかな声。頬を染めてしまうのは、恥ずかしさや照れではなく、雲雀を大好きだと改めて感じたから。
「これから、彼の事をもっともっと知っていって、大好きを増やしていけたら嬉しいなぁ……って、どうしたの2人とも!?」
気がつくと、2人は真剣な面持ちで幸子を見つめていた。
「感動しました!ハルももっとツナさんの事知って大好きになりたいですー」
「幸子さん、本当に彼氏さんが好きなんだね。会うの楽しみだな」
「そ、そう…?」
相手が雲雀と知った時、2人は一体どんな顔するのだろう。
三人は他愛もない話に花を咲かせていた。
「屋台覗いて行きましょうね。ハル、チョコバナナとわたあめ食べたいですー」
「うん、そうしよう♪京子ちゃんは何が食べたい?」
「私もチョコバナナ食べたいな。あっ、そうだ幸子さん。彼氏さんはいつ来るの?」
「はひー!幸子ちゃんの恋人が来るんですか!?」
「うん、紹介してもらうんだよ。並中生なんだって」
「はひー、並中生!!?」
ハルが大声を上げて歩みを止めた。反射的に幸子と京子も立ち止まる。
なぜかワナワナと震えながらハルが真っ直ぐに幸子を見た。
「まさか、幸子ちゃんの恋人って…ツナさんですか!?」
「えっ!? ち、違うよ」
なぜ唐突に沢田が出てくるのか。
その理由はひとつ。
「もしかしてハルちゃん、沢田君の事…」
「はひー。バレちゃいました?恥ずかしいですー!」
嬉しそうに頬に手を宛てたハルは……間違いなく確信犯。
そんな彼女を見て、幸子は可愛いなと思った。きっと沢田の事が好きで仕方ないのだろう。
「沢田君、優しいもんね」
「はい、そうなんです!それに…意外な一面も持ってて……ハルは心臓(ハート)を奪われて呼吸もままなりません」
恋する乙女モードに突入したハル。
「ねぇねぇ、幸子さんの彼氏さんはどんな人?」
「ハルも知りたいですー」
「ええっ!?」
唐突な京子の質問に動揺してしまった。
「そうだなー…」
どんな人…と言われれば
並中だけではなく、並盛町全体を牛耳る並盛の秩序。
不良の頂点に立ち、最強最恐と怖れられる群れ嫌いの風紀委員長。
物言いも強く、厳しい。
でも――‥
「…本当の強さと優しさを持った人……かな」
穏やかな声。頬を染めてしまうのは、恥ずかしさや照れではなく、雲雀を大好きだと改めて感じたから。
「これから、彼の事をもっともっと知っていって、大好きを増やしていけたら嬉しいなぁ……って、どうしたの2人とも!?」
気がつくと、2人は真剣な面持ちで幸子を見つめていた。
「感動しました!ハルももっとツナさんの事知って大好きになりたいですー」
「幸子さん、本当に彼氏さんが好きなんだね。会うの楽しみだな」
「そ、そう…?」
相手が雲雀と知った時、2人は一体どんな顔するのだろう。