ボンゴレ式修学旅行・改
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雲雀に抱かれている安心感からか、屋根の上の旅は思ったよりは快適だった。
だが、せっかく修学旅行に来ているのだ。こうして雲雀と2人きりでいるのもいいが、みんなと車内で楽しむのもやっぱり捨てがたい。
そんな事を思っているとバスがエンジンを停めた。どうやら目的地に到着したらしい。
徐に上半身を起こそうとすると、幸子を抱いていた雲雀の腕がそれを阻止した。
「ん…。どこに行くんだい?」
「おはよう恭弥。着いたみたいだよ」
寝ていた雲雀はうっすらと目を開けると、幸子を抱いたまま上体を起こした。
「うわぁっ!すごい!!」
幸子は思わず声を上げた。
目の前に名古屋城に似た城が広がっている。
ふと見下ろすと、バスから降りてぞろぞろと城方面へと歩いていくボンゴレファミリー一行の姿があった。
「雲雀さーん!幸子さーん!!」
「あなたたち、早くしないと置いてくわよ!」
バスの屋根の2人に声をかけてくれた京子とビアンキに「はーい」と応え、幸子は顔を上げて雲雀に笑顔で言った。
「恭弥、私達も早くお城を観て回ろうよ」
「ここにいればいい」
「えっ!? ちょ、待って待って!」
大して興味も示さずに再び眠りに落ちようとした雲雀に、幸子が慌てて声をかける。
「…うるさいな」
「せっかく修学旅行に来たんだよ?恭弥と一緒に観光したいよ」
雲雀は気乗りしなさそうに はー…と息を吐くと、幸子を横抱きにして地上へと下りた。
「あのお城、なんていうのかな?」
「名古屋名物 ボンゴレ城だ」
いつの間にか隣に立っていたリボーンが言った。
「ボンゴレ城の屋根までのぼって、金のレオンと記念撮影するぞ」
「へぇ、楽しそう。あっ、ねぇねぇリボーン君。あれは…?」
よく見ると外壁に数本のロープが垂れ下がっていて、沢田、獄寺、山本、笹川がそれをよじ登っているではないか。
「あれは別ルートだ」
「別ルート?…なんだか大変そうだね」
エレベーターを使ってなんなく上階へ進むと、窓から外に声援を送っている京子とハルに出逢った。
「京子ちゃん、ハルちゃん!」
「あっ、幸子ちゃんですー!」
「誰か外にいるの?」
「うん、ツナ君が」
言われて窓の外を覗いてみると、斜め下に外壁を登る沢田の姿があった。
「沢田君、頑張ってね!」
「あっ、幸子さん!ありがとう」
一度はへこたれた沢田であったが、京子とハル、それに幸子の声援に後押しされるように、力強くロープを登る。
「沢田君、あと少しだよ」
ついに幸子の目線までロープを登ってきた沢田は、掴もうとしたロープにピンクのテープが貼られている事に気づく。
「ん?なにこれ……"ハズレ"?」
ピンクのテープに書かれた文字を読み上げた沢田は、気配を感じて正面を見た。
先ほどまで窓際に立っていた幸子の姿は消え、窓の傍にはトンファーを構えた雲雀…。なにか…怒っている…。
「ヒ、ヒバリさんっ!!?」
「咬み殺す」
ドゴーン
「なんでこうなるのーーっ!?」
「き、恭弥っ!?」
「群れるからそうなる」
雲雀の理不尽な嫉妬の餌食となった沢田は、見事に吹っ飛ばされ水の張られた堀に どぼんっと落ちた。
溺れ気を失った沢田は獄寺に担がれ、屋根の上に登った一同は金のレオンと一緒に…はい、チーズ!
だが、せっかく修学旅行に来ているのだ。こうして雲雀と2人きりでいるのもいいが、みんなと車内で楽しむのもやっぱり捨てがたい。
そんな事を思っているとバスがエンジンを停めた。どうやら目的地に到着したらしい。
徐に上半身を起こそうとすると、幸子を抱いていた雲雀の腕がそれを阻止した。
「ん…。どこに行くんだい?」
「おはよう恭弥。着いたみたいだよ」
寝ていた雲雀はうっすらと目を開けると、幸子を抱いたまま上体を起こした。
「うわぁっ!すごい!!」
幸子は思わず声を上げた。
目の前に名古屋城に似た城が広がっている。
ふと見下ろすと、バスから降りてぞろぞろと城方面へと歩いていくボンゴレファミリー一行の姿があった。
「雲雀さーん!幸子さーん!!」
「あなたたち、早くしないと置いてくわよ!」
バスの屋根の2人に声をかけてくれた京子とビアンキに「はーい」と応え、幸子は顔を上げて雲雀に笑顔で言った。
「恭弥、私達も早くお城を観て回ろうよ」
「ここにいればいい」
「えっ!? ちょ、待って待って!」
大して興味も示さずに再び眠りに落ちようとした雲雀に、幸子が慌てて声をかける。
「…うるさいな」
「せっかく修学旅行に来たんだよ?恭弥と一緒に観光したいよ」
雲雀は気乗りしなさそうに はー…と息を吐くと、幸子を横抱きにして地上へと下りた。
「あのお城、なんていうのかな?」
「名古屋名物 ボンゴレ城だ」
いつの間にか隣に立っていたリボーンが言った。
「ボンゴレ城の屋根までのぼって、金のレオンと記念撮影するぞ」
「へぇ、楽しそう。あっ、ねぇねぇリボーン君。あれは…?」
よく見ると外壁に数本のロープが垂れ下がっていて、沢田、獄寺、山本、笹川がそれをよじ登っているではないか。
「あれは別ルートだ」
「別ルート?…なんだか大変そうだね」
エレベーターを使ってなんなく上階へ進むと、窓から外に声援を送っている京子とハルに出逢った。
「京子ちゃん、ハルちゃん!」
「あっ、幸子ちゃんですー!」
「誰か外にいるの?」
「うん、ツナ君が」
言われて窓の外を覗いてみると、斜め下に外壁を登る沢田の姿があった。
「沢田君、頑張ってね!」
「あっ、幸子さん!ありがとう」
一度はへこたれた沢田であったが、京子とハル、それに幸子の声援に後押しされるように、力強くロープを登る。
「沢田君、あと少しだよ」
ついに幸子の目線までロープを登ってきた沢田は、掴もうとしたロープにピンクのテープが貼られている事に気づく。
「ん?なにこれ……"ハズレ"?」
ピンクのテープに書かれた文字を読み上げた沢田は、気配を感じて正面を見た。
先ほどまで窓際に立っていた幸子の姿は消え、窓の傍にはトンファーを構えた雲雀…。なにか…怒っている…。
「ヒ、ヒバリさんっ!!?」
「咬み殺す」
ドゴーン
「なんでこうなるのーーっ!?」
「き、恭弥っ!?」
「群れるからそうなる」
雲雀の理不尽な嫉妬の餌食となった沢田は、見事に吹っ飛ばされ水の張られた堀に どぼんっと落ちた。
溺れ気を失った沢田は獄寺に担がれ、屋根の上に登った一同は金のレオンと一緒に…はい、チーズ!