ボンゴレ式修学旅行・改
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「おいお前ら。おせーぞ」
ふいに届いた獄寺の声。
声がした方を振り向くと、獄寺と山本の姿。
よく見ると2人の間には沢田がいる。
なぜか気絶したようにぐったりとした沢田は、獄寺と山本に身体を支えられて、今まさにバスに乗り込まんとしている所だった。
「おっす!ヒバリに幸子先輩。旅行楽しもうなっ」
沢田の左手を肩に背負った山本が、いつもの元気な笑顔で声をかけてきた。
「山本君おはよう。…沢田君どうしちゃったの?」
「ああ。ツナ、寝ちまってて起きねーんだ」
寝てるというより気絶しているように見えるのは気のせいではないだろう。
「10代目はお疲れなんだ。寝坊ぐらい仕方ねーだろ」
獄寺はあくまで沢田が寝ていると信じているらしい。
「あはは…うん。そう…だよね」
「そうだ幸子。いいモンやるよ」
沢田の右腕をしっかり掴みながら獄寺は懐から何かの冊子を取り出した。
「これ…?」
「俺が作った修学旅行のしおりだ」
それは獄寺お手製のしおりであった。ボンゴレの紋章が中心に描かれており、上部に『ボンゴレ修学旅行』と書かれている。
しおりまで作るとは…獄寺はかなりノリノリである事が伺える。
「うわーっ、ありがとう!こんなの作れるなんて獄寺君てすごいね!」
「っ…あ、当たり前だろ。10代目の右腕である俺が下手打つ訳にはいかねーからな」
予想以上に幸子に絶賛された事にテンションを上げた獄寺は、僅かに頬を染めながら捲し立てた。
獄寺と山本が沢田を担いでバス内に消えると、幸子は嬉しそうに雲雀を振り向き、手にしていたしおりを見せる。
「しおりもらっちゃった。後で一緒に読もうねっ」
「いやだ」
「き、恭弥!?」
雲雀があまりにも不機嫌そうに即答したので幸子は驚いた。
考えられる原因は…
獄寺(のしおり)に過大反応してしまったこと。
ここで雲雀の機嫌を損ねてせっかくの旅行を台無しにしたくはない。気分を変えようと、幸子は雲雀の腕にぎゅっと自分の腕を絡めた。
「恭弥、私達もバスに乗ろう?隣の席になろうねっ」
「好きにすれば」
返答は素っ気ないが機嫌は少し治ったようだ。
よかった…と安心して、幸子はリボーンに言った。
「リボーン君、バスの席順て決まってるの?」
「いや。空いてる席に好きに座っていいぞ」
「うん、分かった。恭弥……きゃあっ」
突然横抱きにされたと思えば、雲雀はそのままバスの屋根にひらりと飛び乗る。
「恭弥!?」
「ここなら群れる草食動物を気にしなくていい」
雲雀は幸子の抗議を聞かずに彼女を抱いたまま、ごろんとバスの屋根に寝そべった。
ぱたぱたと飛んできたヒバードが幸子の頭の乗る肩と反対側の雲雀の肩に収まる。
まさかバスの屋根に乗る事になるとは…全く予想していなかった展開でボンゴレ修学旅行は幕を開けた。
ふいに届いた獄寺の声。
声がした方を振り向くと、獄寺と山本の姿。
よく見ると2人の間には沢田がいる。
なぜか気絶したようにぐったりとした沢田は、獄寺と山本に身体を支えられて、今まさにバスに乗り込まんとしている所だった。
「おっす!ヒバリに幸子先輩。旅行楽しもうなっ」
沢田の左手を肩に背負った山本が、いつもの元気な笑顔で声をかけてきた。
「山本君おはよう。…沢田君どうしちゃったの?」
「ああ。ツナ、寝ちまってて起きねーんだ」
寝てるというより気絶しているように見えるのは気のせいではないだろう。
「10代目はお疲れなんだ。寝坊ぐらい仕方ねーだろ」
獄寺はあくまで沢田が寝ていると信じているらしい。
「あはは…うん。そう…だよね」
「そうだ幸子。いいモンやるよ」
沢田の右腕をしっかり掴みながら獄寺は懐から何かの冊子を取り出した。
「これ…?」
「俺が作った修学旅行のしおりだ」
それは獄寺お手製のしおりであった。ボンゴレの紋章が中心に描かれており、上部に『ボンゴレ修学旅行』と書かれている。
しおりまで作るとは…獄寺はかなりノリノリである事が伺える。
「うわーっ、ありがとう!こんなの作れるなんて獄寺君てすごいね!」
「っ…あ、当たり前だろ。10代目の右腕である俺が下手打つ訳にはいかねーからな」
予想以上に幸子に絶賛された事にテンションを上げた獄寺は、僅かに頬を染めながら捲し立てた。
獄寺と山本が沢田を担いでバス内に消えると、幸子は嬉しそうに雲雀を振り向き、手にしていたしおりを見せる。
「しおりもらっちゃった。後で一緒に読もうねっ」
「いやだ」
「き、恭弥!?」
雲雀があまりにも不機嫌そうに即答したので幸子は驚いた。
考えられる原因は…
獄寺(のしおり)に過大反応してしまったこと。
ここで雲雀の機嫌を損ねてせっかくの旅行を台無しにしたくはない。気分を変えようと、幸子は雲雀の腕にぎゅっと自分の腕を絡めた。
「恭弥、私達もバスに乗ろう?隣の席になろうねっ」
「好きにすれば」
返答は素っ気ないが機嫌は少し治ったようだ。
よかった…と安心して、幸子はリボーンに言った。
「リボーン君、バスの席順て決まってるの?」
「いや。空いてる席に好きに座っていいぞ」
「うん、分かった。恭弥……きゃあっ」
突然横抱きにされたと思えば、雲雀はそのままバスの屋根にひらりと飛び乗る。
「恭弥!?」
「ここなら群れる草食動物を気にしなくていい」
雲雀は幸子の抗議を聞かずに彼女を抱いたまま、ごろんとバスの屋根に寝そべった。
ぱたぱたと飛んできたヒバードが幸子の頭の乗る肩と反対側の雲雀の肩に収まる。
まさかバスの屋根に乗る事になるとは…全く予想していなかった展開でボンゴレ修学旅行は幕を開けた。