雲鳥の統べる空
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校内に鳴り響くチャイムを聞きながら雲雀は応接室で出欠簿に目を通していた。
こうして遅刻したものや無断欠席しているものをチェックするのも、風紀委員長の立派な仕事なのだ。
「ん…?」
無断欠席の項目にあり得ない名前を発見し、雲雀は眉を潜めた。
「木梨幸子」
幸子が学校に来ていない。
例え風邪をひいたにせよ、幸子が無断欠席するなどあり得ない。
嫌な予感がする…。
その時、荒々しいノック音と共に応接室のドアが開いた。
「委員長!」
入ってきたのは副委員長の草壁だった。なにか慌てている。
「なに?」
「遅刻した生徒がこんなものを」
「ん…」
草壁の持っていた二つ折りにされた紙を広げた瞬間、雲雀の目が大きく開かれた。
『女は預かった。返して欲しければ黒曜医院に来い』
嫌な予感が的中した。
名前が書いていなくとも、その女とは誰の事か簡単に察しがつく。
「その生徒は"これを雲雀に渡せ"と言われたそうです」
草壁が続ける。
「声をかけてきたのは黒曜の制服を着た柄の悪い男ということでした。おそらく例の件に関わる連中と思います」
「………」
「委員長、ご指示を」
「なにもしなくていいよ」
くしゃりと紙を潰す。
「僕が咬み殺す」
こうして遅刻したものや無断欠席しているものをチェックするのも、風紀委員長の立派な仕事なのだ。
「ん…?」
無断欠席の項目にあり得ない名前を発見し、雲雀は眉を潜めた。
「木梨幸子」
幸子が学校に来ていない。
例え風邪をひいたにせよ、幸子が無断欠席するなどあり得ない。
嫌な予感がする…。
その時、荒々しいノック音と共に応接室のドアが開いた。
「委員長!」
入ってきたのは副委員長の草壁だった。なにか慌てている。
「なに?」
「遅刻した生徒がこんなものを」
「ん…」
草壁の持っていた二つ折りにされた紙を広げた瞬間、雲雀の目が大きく開かれた。
『女は預かった。返して欲しければ黒曜医院に来い』
嫌な予感が的中した。
名前が書いていなくとも、その女とは誰の事か簡単に察しがつく。
「その生徒は"これを雲雀に渡せ"と言われたそうです」
草壁が続ける。
「声をかけてきたのは黒曜の制服を着た柄の悪い男ということでした。おそらく例の件に関わる連中と思います」
「………」
「委員長、ご指示を」
「なにもしなくていいよ」
くしゃりと紙を潰す。
「僕が咬み殺す」