雲鳥の統べる空
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体育祭当日。
棒倒しが行われる直前にB組C組の総大将が何者かによって襲われ、協議の結果A組対B・C合同チームで対決する事となった。
雲雀は体育祭の様子を屋上から眺めていたが、思わぬ事態が起きた棒倒しをもっと近くで鑑賞しようと校庭にやって来た。
「ツナさんファイトー!」
「がんばってーーっ」
休校を利用して体育祭を観戦に来たハルや京子の応援に混じって、聞き覚えのある声が雲雀の耳に届いた。
「沢田くん頑張れーっ!」
思わず声のする方を見た。
幸子だ。幸子がグランドに向かって声を張り上げて応援している。
「山本君と獄寺君もしっかりー!!」
幸子の口から飛び出す己以外の男の名前。
「笹川君頼んだよーっ!」
なぜかは解らないが酷く不愉快だ。
名前を呼ばれた全員を今すぐ咬み殺してやりたい。
その時、風にのってこんな会話が届いた。
「B・C連合の総大将、誰にする?」
今の自分の心境に、これ程おあつらえ向きな場はない。
「僕がやるよ」
騒然とする場を気にもせず、B・C連合の生徒たちを踏みながら軽々と棒に登った。
「向こうの総大将とあいまみえれば赤ん坊に会えるかも知れないからね」
それに――‥
チラリと投げた視線の先には幸子。
驚いた顔をして己を見つめている幸子の姿に満ち足りたものを感じた。
「すぐに僕以外の名前なんて呼べなくしてあげる」
A組対B・C連合 棒倒し開始!
棒倒しが行われる直前にB組C組の総大将が何者かによって襲われ、協議の結果A組対B・C合同チームで対決する事となった。
雲雀は体育祭の様子を屋上から眺めていたが、思わぬ事態が起きた棒倒しをもっと近くで鑑賞しようと校庭にやって来た。
「ツナさんファイトー!」
「がんばってーーっ」
休校を利用して体育祭を観戦に来たハルや京子の応援に混じって、聞き覚えのある声が雲雀の耳に届いた。
「沢田くん頑張れーっ!」
思わず声のする方を見た。
幸子だ。幸子がグランドに向かって声を張り上げて応援している。
「山本君と獄寺君もしっかりー!!」
幸子の口から飛び出す己以外の男の名前。
「笹川君頼んだよーっ!」
なぜかは解らないが酷く不愉快だ。
名前を呼ばれた全員を今すぐ咬み殺してやりたい。
その時、風にのってこんな会話が届いた。
「B・C連合の総大将、誰にする?」
今の自分の心境に、これ程おあつらえ向きな場はない。
「僕がやるよ」
騒然とする場を気にもせず、B・C連合の生徒たちを踏みながら軽々と棒に登った。
「向こうの総大将とあいまみえれば赤ん坊に会えるかも知れないからね」
それに――‥
チラリと投げた視線の先には幸子。
驚いた顔をして己を見つめている幸子の姿に満ち足りたものを感じた。
「すぐに僕以外の名前なんて呼べなくしてあげる」
A組対B・C連合 棒倒し開始!