雲鳥の統べる空
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次の日からどのチームも体育祭に向けての準備や練習が活発になってきた。
それに伴い幸子の所属するA組による決起集会が講義室で開かれた。
図書委員の仕事の関係で幸子が少し遅れて講義室に到着すると、室内は三学年の生徒たちでひしめきあっていた。代表である笹川の掲げる"極限必勝"をスローガンに一同は燃える。
「幸子さん、こっち!」
声をかけられ振り向くと、笹川の妹である京子が幸子に向かって手を振っていた。
笹川兄妹は小学生の頃からの友人で、特に京子は幸子の事を姉のように慕いなついてくれていた。京子の手に導かれるように、幸子はその隣に座った。
「笹川君、相変わらず気合い入ってるねっ」
「そうなの。お兄ちゃん、なにか変な事言ったりしないか心配で…」
「大丈夫だよ。笹川君ていざとなったらすごく頼りになる人だもん」
ハラハラしている京子の肩を安心させるように撫でてやっていると、京子の左隣に座る男子と目が合った。とても澄んだ目をしている。
「1年生だよね?私は2年の木梨幸子。よろしくね」
「さ、沢田綱吉です」
「幸子さん。ツナ君はね、お兄ちゃんの期待の星なんだよ」
「へぇ、そうなんだ」
と沢田に視線を向けると、沢田は滅相もないとばかりに慌てて首を横に振った。それを見て幸子は悪戯っぽく笑う。
「おい、10代目に気安く話しかけてんじゃねーよ」
「ご、獄寺君!!」
一部始終を見ていた獄寺が面白くなさそうに毒づき、沢田が慌ててたしなめる。
「10代目…?彼も京子ちゃんと沢田君のお友達?」
「友達じゃねえ!俺は10代目の右腕 獄寺隼人だ!!」
「俺、ツナのダチの山本武。よろしくなっ、幸子先輩」
獄寺と山本。2人の対照的な態度が面白い。
「山本君て…野球部の山本君だよね」
「先輩が知ってくれてるなんて何か照れちまうな」
山本がハハッと笑うと、獄寺が今度は山本を「野球バカが」と毒づいていた。そんな獄寺に幸子は手を差し出す。
「木梨幸子。よろしくね。沢田君の右腕さん」
「お、おう」
沢田の右腕と言う言葉にか、はたまた幸子の白い手にか、その両方か。獄寺はほんのり赤くなりながら差し出された手を握った。
「楽しい体育祭になりそうだね、幸子さん」
「うんっ。絶対勝とうね」
京子の微笑みに応えるように幸子も微笑みながら言った。
それに伴い幸子の所属するA組による決起集会が講義室で開かれた。
図書委員の仕事の関係で幸子が少し遅れて講義室に到着すると、室内は三学年の生徒たちでひしめきあっていた。代表である笹川の掲げる"極限必勝"をスローガンに一同は燃える。
「幸子さん、こっち!」
声をかけられ振り向くと、笹川の妹である京子が幸子に向かって手を振っていた。
笹川兄妹は小学生の頃からの友人で、特に京子は幸子の事を姉のように慕いなついてくれていた。京子の手に導かれるように、幸子はその隣に座った。
「笹川君、相変わらず気合い入ってるねっ」
「そうなの。お兄ちゃん、なにか変な事言ったりしないか心配で…」
「大丈夫だよ。笹川君ていざとなったらすごく頼りになる人だもん」
ハラハラしている京子の肩を安心させるように撫でてやっていると、京子の左隣に座る男子と目が合った。とても澄んだ目をしている。
「1年生だよね?私は2年の木梨幸子。よろしくね」
「さ、沢田綱吉です」
「幸子さん。ツナ君はね、お兄ちゃんの期待の星なんだよ」
「へぇ、そうなんだ」
と沢田に視線を向けると、沢田は滅相もないとばかりに慌てて首を横に振った。それを見て幸子は悪戯っぽく笑う。
「おい、10代目に気安く話しかけてんじゃねーよ」
「ご、獄寺君!!」
一部始終を見ていた獄寺が面白くなさそうに毒づき、沢田が慌ててたしなめる。
「10代目…?彼も京子ちゃんと沢田君のお友達?」
「友達じゃねえ!俺は10代目の右腕 獄寺隼人だ!!」
「俺、ツナのダチの山本武。よろしくなっ、幸子先輩」
獄寺と山本。2人の対照的な態度が面白い。
「山本君て…野球部の山本君だよね」
「先輩が知ってくれてるなんて何か照れちまうな」
山本がハハッと笑うと、獄寺が今度は山本を「野球バカが」と毒づいていた。そんな獄寺に幸子は手を差し出す。
「木梨幸子。よろしくね。沢田君の右腕さん」
「お、おう」
沢田の右腕と言う言葉にか、はたまた幸子の白い手にか、その両方か。獄寺はほんのり赤くなりながら差し出された手を握った。
「楽しい体育祭になりそうだね、幸子さん」
「うんっ。絶対勝とうね」
京子の微笑みに応えるように幸子も微笑みながら言った。