藍に染まる
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次の瞬間にはもう、視界が反転し 背中に鈍い痛みが走った。
その痛みと遠慮なくのし掛かってくる骸に、自分が床に押し倒されたのだと気づかされる。
「む、骸…」
「いつまでこんなもの抱えているんです?」
「あっ!!」
離さずにいた鞄を奪われた事に幸子が反応すると、骸は幸子と鞄を交互に見て、何かを悟ったようだ。
「なるほど。この中に帰りが遅くなった理由があるのですね」
「ま、待って…!」
止める間もなく開かれた鞄。中を探った骸は直ぐに何かを見つけ、更に冷たい目で幸子を見た。
「これはなんですか?」
取り出されたのは、白い包装紙に金色のリボンでキレイにラッピングされた縦長の箱。
「誰からのプレゼントですか?」
「違うの…骸…」
「言え。どの男から貰った?」
聞いた事もないような低い声に、幸子の体は硬直した。
恐怖で動けない。こんな骸…見たことない。
しばしの間 幸子の答えを待っていた骸であったが、幸子が何も喋れないと悟ったのか、それとも痺れを切らせたのか、おもむろに幸子の制服に手をかけた。
「答えたくないのなら――」
「ひっ…!」
「君の体に聞くまでです」
ビリッと絹を裂くような音がしてボタンが弾け飛ぶ。
露になった白い肌に吸い寄せられるように骸は幸子の首筋に舌を這わせた。
「やだぁ…骸…っ」
「こうして君の体を隅々まで確かめないと、心配でたまりません」
どうやら話を聞く気はないらしい。
それほど骸を怒らせて…哀しませてしまったのだ。その事実が幸子の心を締め付けた。
弱まった抵抗に骸が顔を上げると、幸子は涙を滲ませた目で骸を見ていた。
「……なさい」
「なんです?」
「ごめん…なさい。心配かけて…」
骸をここまで駆り立ててしまったのは自分だ。ならば骸の気が済むまで骸の好きにさせるのがいいんじゃないか。…それで骸の気が済むというのなら。
その痛みと遠慮なくのし掛かってくる骸に、自分が床に押し倒されたのだと気づかされる。
「む、骸…」
「いつまでこんなもの抱えているんです?」
「あっ!!」
離さずにいた鞄を奪われた事に幸子が反応すると、骸は幸子と鞄を交互に見て、何かを悟ったようだ。
「なるほど。この中に帰りが遅くなった理由があるのですね」
「ま、待って…!」
止める間もなく開かれた鞄。中を探った骸は直ぐに何かを見つけ、更に冷たい目で幸子を見た。
「これはなんですか?」
取り出されたのは、白い包装紙に金色のリボンでキレイにラッピングされた縦長の箱。
「誰からのプレゼントですか?」
「違うの…骸…」
「言え。どの男から貰った?」
聞いた事もないような低い声に、幸子の体は硬直した。
恐怖で動けない。こんな骸…見たことない。
しばしの間 幸子の答えを待っていた骸であったが、幸子が何も喋れないと悟ったのか、それとも痺れを切らせたのか、おもむろに幸子の制服に手をかけた。
「答えたくないのなら――」
「ひっ…!」
「君の体に聞くまでです」
ビリッと絹を裂くような音がしてボタンが弾け飛ぶ。
露になった白い肌に吸い寄せられるように骸は幸子の首筋に舌を這わせた。
「やだぁ…骸…っ」
「こうして君の体を隅々まで確かめないと、心配でたまりません」
どうやら話を聞く気はないらしい。
それほど骸を怒らせて…哀しませてしまったのだ。その事実が幸子の心を締め付けた。
弱まった抵抗に骸が顔を上げると、幸子は涙を滲ませた目で骸を見ていた。
「……なさい」
「なんです?」
「ごめん…なさい。心配かけて…」
骸をここまで駆り立ててしまったのは自分だ。ならば骸の気が済むまで骸の好きにさせるのがいいんじゃないか。…それで骸の気が済むというのなら。