「やっと静かになったみてーだなぁ」
と、扉を睨み付けていたスクアーロが吐き、ベッドの縁に座る幸子を振り返った。そしてズンズンと近づいてくる。
「スクアーロ、お風呂入ったら？髪を乾かさなきゃ。それに服も脱がないと。風邪引くよ？」
「うﾞおﾞぉい！それは好都合だぜぇ！」
着ていた隊服を脱ぎ捨てるスクアーロ。
幸子の眼前に鍛えぬかれた上半身が露となった。
「こ、こんな所で脱がないでよ」
「脱がなきゃお前が濡れちまうだろーが！…まあ、直ぐに濡れる事になるけどなぁ」
ニヤリと笑ったスクアーロに嫌な予感がする。
幸子は後ずさるようにベッドの上に移動した。
「なんだぁ？お前もヤル気満々じゃねぇか」
「ち、ちが…」
「離れていた分もたっぷりと可愛がってやるぜぇ！」
のし掛かってくるスクアーロの前髪から滴る雫が ポタリと幸子の額を濡らした。
そんな彼も見惚れる程に魅力的すぎて。目が…離せない。
「今夜は寝かさねぇからなぁ。覚悟しろよ、幸子」
彼の言葉に甘い期待を抱いてしまい、ドキドキと心音は高鳴るばかりだ。
水も滴るいい男からは逃げられそうもない。