おれんじ
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外に用意してあった高級車に乗り込み、ホテルへと向かった。
車内では、終始ニコニコと上機嫌なディーノが、幸子の肩を抱き寄せながらイタリアでの話を聞かせてくれた(たまに助手席からロマーリオが「ボス、ホテルに着くまで待て」と釘をさしていた)
「うわぁ…すごい!」
車窓からホテルを見上げた幸子は、思わず両手を胸に充てて感激した。
「久しぶりに幸子と過ごせるからな。奮発しちまった」
先に車を降りたディーノが、幸子に向かって手を差し伸べながら言った。
「そんな…悪いよ」
「いいんだ。オレがそうしたかったんだから。お前は何も気にしなくていい。」
恐縮だが、ここは素直にディーノの好意に甘えることにする。
「ありがとう、ディーノ」
幸子がその手に手を重ねると、ぎゅっと握られて優しい力で車外にエスコートされた。爽やかに髪を揺らす風が心地好い。
「あ、そうだ。幸子に土産があるんだ」
「お土産?」
「ああ。ほらよ」
ジャケットのポケットから取り出したものを幸子に手渡す。
「わあ、オレンジだ。いい香り…」
「幸子に食わせたくてな」
「ありがとう」
「お前の笑顔が見れるなら安いモンさ」
人懐っこく無邪気な笑顔は本当に太陽のようで。幸子は思わず見とれてしまった。
「ん?どーした幸子」
「ディーノが素敵だな、って思って見てたの」
「――っ!?」
素直な気持ちを告げれば、ディーノは一瞬 面食らったような表情をして、次に落ち着きなく辺りを見回したと思えば、突然幸子の腕を掴んだ。
「えっ、な、なに!?」
「行くぜ」
「ど、何処へ!?」
「オレ達の部屋だ」
車内では、終始ニコニコと上機嫌なディーノが、幸子の肩を抱き寄せながらイタリアでの話を聞かせてくれた(たまに助手席からロマーリオが「ボス、ホテルに着くまで待て」と釘をさしていた)
「うわぁ…すごい!」
車窓からホテルを見上げた幸子は、思わず両手を胸に充てて感激した。
「久しぶりに幸子と過ごせるからな。奮発しちまった」
先に車を降りたディーノが、幸子に向かって手を差し伸べながら言った。
「そんな…悪いよ」
「いいんだ。オレがそうしたかったんだから。お前は何も気にしなくていい。」
恐縮だが、ここは素直にディーノの好意に甘えることにする。
「ありがとう、ディーノ」
幸子がその手に手を重ねると、ぎゅっと握られて優しい力で車外にエスコートされた。爽やかに髪を揺らす風が心地好い。
「あ、そうだ。幸子に土産があるんだ」
「お土産?」
「ああ。ほらよ」
ジャケットのポケットから取り出したものを幸子に手渡す。
「わあ、オレンジだ。いい香り…」
「幸子に食わせたくてな」
「ありがとう」
「お前の笑顔が見れるなら安いモンさ」
人懐っこく無邪気な笑顔は本当に太陽のようで。幸子は思わず見とれてしまった。
「ん?どーした幸子」
「ディーノが素敵だな、って思って見てたの」
「――っ!?」
素直な気持ちを告げれば、ディーノは一瞬 面食らったような表情をして、次に落ち着きなく辺りを見回したと思えば、突然幸子の腕を掴んだ。
「えっ、な、なに!?」
「行くぜ」
「ど、何処へ!?」
「オレ達の部屋だ」