水も滴る…
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真夜中。幸子はふと目を覚ました。
ズッ…ズッ…と、何かが擦れるような音がする。
(こ、こんな夜中になに?)
ズッ…ズッ…
ズッ…ズッ…
音は段々と近づいてくる。
(もしかして………幽霊!?)
こんな高級ホテルにも出るのだろうか?
まさか壁にかけられた額縁の裏にはお札が…などとベタな妄想を膨らませていた幸子の眠るベッドが、ふいに重みに沈んだ。
「!!?」
幽霊が――ベッドに上がってきた!?
恐怖で体が硬直してしまい動けない。
重みは移動し、段々と横たわる幸子に近づいてくる。そして遂に幸子に馬乗りになった。
「きゃぁあああっ!!」
今度こそ幸子は金切り声を上げた。
「ゔお゙ぉい!どうしたぁぁぁ!」
負けないくらい大きな声と共に重みが放れ、次いでパッと室内が明るくなった。
そこにいたのは――‥
「ス、スクアーロ!?」
「幸子!久しぶりだなぁ」
紛れもない。会いたいと願いやまなかったスクアーロだった。
「ど、どうして!?」
「俺が自分の部屋に泊まっちゃ悪いのかぁ?」
「だ、だってルッスーリアさんがスクアーロは明日まで来ないって…!!」
「任務で近くまで来ていたからなぁ。飛行機なんざ待ちきれなくて船に乗って来ちまった!」
「ふ、船!?」
気がつけば、スクアーロの綺麗な銀髪や服は水に濡れていた。
「やだ、スクアーロ…濡れてるじゃない。雨にでも打たれちゃったの?」
「雨じゃねぇ。船まで泳いだんだぁ」
「お、泳いだ!?」
幸子は呆気に取られてしまった。全く…なんという無茶をするのか。
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をした幸子から一端放れ、スクアーロは大きなベッドの下から何かを掴み上げた。
「お前に土産だぁ!」
「ま、鮪っ!?」
さっきの床を擦るような音はこれだったのだ。
その時、ドンドンと扉を叩く音がして、扉の向こうからルッスーリアの声がした。
「幸子、叫び声なんてあげたりして、何かあったの~?」
「なんにもねぇ!さっさと消えやがれ」
「あら~スクアーロ。もう着いたの?随分早かったわね~」
「先輩方ー。スクアーロ隊長はお楽しみみたいですよー。ミー達が邪魔みたいですー」
「マジかよ!? 王子マジ覗き見してー!」
「るせぇ!さっさと消えねぇと三枚ずつ12枚におろすぞ!」
12枚という事は、どうやらレヴィも聞き耳をたてているらしい。
スクアーロの威嚇が効いたのか、それとも幸子に気を遣ってくれたのか、ガタガタと音がして外はようやく静かになった。
ズッ…ズッ…と、何かが擦れるような音がする。
(こ、こんな夜中になに?)
ズッ…ズッ…
ズッ…ズッ…
音は段々と近づいてくる。
(もしかして………幽霊!?)
こんな高級ホテルにも出るのだろうか?
まさか壁にかけられた額縁の裏にはお札が…などとベタな妄想を膨らませていた幸子の眠るベッドが、ふいに重みに沈んだ。
「!!?」
幽霊が――ベッドに上がってきた!?
恐怖で体が硬直してしまい動けない。
重みは移動し、段々と横たわる幸子に近づいてくる。そして遂に幸子に馬乗りになった。
「きゃぁあああっ!!」
今度こそ幸子は金切り声を上げた。
「ゔお゙ぉい!どうしたぁぁぁ!」
負けないくらい大きな声と共に重みが放れ、次いでパッと室内が明るくなった。
そこにいたのは――‥
「ス、スクアーロ!?」
「幸子!久しぶりだなぁ」
紛れもない。会いたいと願いやまなかったスクアーロだった。
「ど、どうして!?」
「俺が自分の部屋に泊まっちゃ悪いのかぁ?」
「だ、だってルッスーリアさんがスクアーロは明日まで来ないって…!!」
「任務で近くまで来ていたからなぁ。飛行機なんざ待ちきれなくて船に乗って来ちまった!」
「ふ、船!?」
気がつけば、スクアーロの綺麗な銀髪や服は水に濡れていた。
「やだ、スクアーロ…濡れてるじゃない。雨にでも打たれちゃったの?」
「雨じゃねぇ。船まで泳いだんだぁ」
「お、泳いだ!?」
幸子は呆気に取られてしまった。全く…なんという無茶をするのか。
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をした幸子から一端放れ、スクアーロは大きなベッドの下から何かを掴み上げた。
「お前に土産だぁ!」
「ま、鮪っ!?」
さっきの床を擦るような音はこれだったのだ。
その時、ドンドンと扉を叩く音がして、扉の向こうからルッスーリアの声がした。
「幸子、叫び声なんてあげたりして、何かあったの~?」
「なんにもねぇ!さっさと消えやがれ」
「あら~スクアーロ。もう着いたの?随分早かったわね~」
「先輩方ー。スクアーロ隊長はお楽しみみたいですよー。ミー達が邪魔みたいですー」
「マジかよ!? 王子マジ覗き見してー!」
「るせぇ!さっさと消えねぇと三枚ずつ12枚におろすぞ!」
12枚という事は、どうやらレヴィも聞き耳をたてているらしい。
スクアーロの威嚇が効いたのか、それとも幸子に気を遣ってくれたのか、ガタガタと音がして外はようやく静かになった。