雲の守護者 雲雀恭弥
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『セイ』
『ヒバリ ヒバリ』
突如頭上で響いた可愛らしい声――ヒバードと霧夢がパタパタと空を飛び、各々の主人の肩に停まった。
「ふふ…霧夢。友達が出来たみたいだね」
「なんかすっごくお似合い♪」
二羽の微笑ましさに幸子が思わず同調すると、ぐいっと強くその腕をひかれた。ひいたのは勿論――‥
「き、恭弥…っ!?」
「なに にやけた顔してんの?」
「に、にやけてなんかないよっ!?」
「ヤキモチだよ、木梨さん。雲雀君はヤキモチを妬いてるんだ」
ごく自然に話に入ってきた木場谷。それが面白くない様子の雲雀。
「君、勝手な事言うのやめてくれる?」
「ムキにならなくても大丈夫だよ。木梨さんは君に夢中だからね」
「っ、き、木場谷君…っ、いきなり何を…っ!?」
突然話の矛先を向けられ、激しく動揺してしまった。
「昨日美術室で言ってたんだ。雲雀君だけを"愛してる"ってね」
「当然だよ」
「っ…!!?」
あっさり曝露する木場谷。
当然だと言い切る雲雀。
なんという公開罰ゲーム。
穴があったら入りたいとはこの事だ。
「木梨さんにそこまで愛されているなんて羨ましいな」
火を噴く程恥ずかしい言葉をさらりと呟いた木場谷は話を元に戻した。
「そうだ。君達にも謝らないといけないね」
「その必要はないよ。市邑清。君は邪魔の入らない場所で今度こそ咬み殺してあげるから」
「っ、恭弥っ!?」
あまりにもしれっと告げた雲雀に、幸子はたしなめるような声を上げてしまった。
しかし木場谷は愉快そうに肩を揺らすだけで。
「ふふ…本当に素直じゃないね」
「……なに?」
「ディーノさんが君を気に入る気持ちが解る気がするな」
「跳ね馬…」
「木場谷く…ううん、市邑君はキャバッローネファミリーの人なの?」
「うーん、そうだな。どこに属しているのかあえて答えるなら…俺は"ディーノファミリー"の人間になるかな」
「ディーノファミリー?」
「イタリアにいた時、俺はディーノさんから返しきれない程の恩を受けたんだ。だから俺は…いつでもあの人の力になりたい」
そう言う木場谷の群青の瞳は輝いていて。
「おい、セイ!行くぞ」
「分かったよ」
ディーノから声がかかり、木場谷はそれに応えるように頷いた。
「じゃあ俺は行くよ。ディーノさんを一人にしておいたら地球の裏側まで行っちゃうからね」
「おま…っ!? 俺はそこまで方向音痴じゃねーよ!」
そんなやりとりを交わす2人は、ボスと部下というより兄と弟という方がしっくりくるなと幸子は思った。
「雲雀君、その日を楽しみにしてるよ」
雲雀にそう言い残し、それから幸子に軽く手を振ると、ディーノと共に神社を後にした。
―――――‥‥
「まぁたお前は最後まで恭弥を挑発してたな」
「挑発じゃないよ。本気で決着をつけたいと思ったんだ」
ほどほどにしとけよ、とディーノは半ば諦めたように言った。
「ねえ、ディーノさん」
「ん、どーした?」
「不思議なファミリーだね…ボンゴレファミリー。接してると心が温かくなる」
「ああ。そーだな。だからつい力になっちまうんだ」
ディーノがニッと笑った。
『ヒバリ ヒバリ』
突如頭上で響いた可愛らしい声――ヒバードと霧夢がパタパタと空を飛び、各々の主人の肩に停まった。
「ふふ…霧夢。友達が出来たみたいだね」
「なんかすっごくお似合い♪」
二羽の微笑ましさに幸子が思わず同調すると、ぐいっと強くその腕をひかれた。ひいたのは勿論――‥
「き、恭弥…っ!?」
「なに にやけた顔してんの?」
「に、にやけてなんかないよっ!?」
「ヤキモチだよ、木梨さん。雲雀君はヤキモチを妬いてるんだ」
ごく自然に話に入ってきた木場谷。それが面白くない様子の雲雀。
「君、勝手な事言うのやめてくれる?」
「ムキにならなくても大丈夫だよ。木梨さんは君に夢中だからね」
「っ、き、木場谷君…っ、いきなり何を…っ!?」
突然話の矛先を向けられ、激しく動揺してしまった。
「昨日美術室で言ってたんだ。雲雀君だけを"愛してる"ってね」
「当然だよ」
「っ…!!?」
あっさり曝露する木場谷。
当然だと言い切る雲雀。
なんという公開罰ゲーム。
穴があったら入りたいとはこの事だ。
「木梨さんにそこまで愛されているなんて羨ましいな」
火を噴く程恥ずかしい言葉をさらりと呟いた木場谷は話を元に戻した。
「そうだ。君達にも謝らないといけないね」
「その必要はないよ。市邑清。君は邪魔の入らない場所で今度こそ咬み殺してあげるから」
「っ、恭弥っ!?」
あまりにもしれっと告げた雲雀に、幸子はたしなめるような声を上げてしまった。
しかし木場谷は愉快そうに肩を揺らすだけで。
「ふふ…本当に素直じゃないね」
「……なに?」
「ディーノさんが君を気に入る気持ちが解る気がするな」
「跳ね馬…」
「木場谷く…ううん、市邑君はキャバッローネファミリーの人なの?」
「うーん、そうだな。どこに属しているのかあえて答えるなら…俺は"ディーノファミリー"の人間になるかな」
「ディーノファミリー?」
「イタリアにいた時、俺はディーノさんから返しきれない程の恩を受けたんだ。だから俺は…いつでもあの人の力になりたい」
そう言う木場谷の群青の瞳は輝いていて。
「おい、セイ!行くぞ」
「分かったよ」
ディーノから声がかかり、木場谷はそれに応えるように頷いた。
「じゃあ俺は行くよ。ディーノさんを一人にしておいたら地球の裏側まで行っちゃうからね」
「おま…っ!? 俺はそこまで方向音痴じゃねーよ!」
そんなやりとりを交わす2人は、ボスと部下というより兄と弟という方がしっくりくるなと幸子は思った。
「雲雀君、その日を楽しみにしてるよ」
雲雀にそう言い残し、それから幸子に軽く手を振ると、ディーノと共に神社を後にした。
―――――‥‥
「まぁたお前は最後まで恭弥を挑発してたな」
「挑発じゃないよ。本気で決着をつけたいと思ったんだ」
ほどほどにしとけよ、とディーノは半ば諦めたように言った。
「ねえ、ディーノさん」
「ん、どーした?」
「不思議なファミリーだね…ボンゴレファミリー。接してると心が温かくなる」
「ああ。そーだな。だからつい力になっちまうんだ」
ディーノがニッと笑った。