雲の守護者 雲雀恭弥
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「お前…結局全部ばらしちまったな、セイ」
「ふふ…嘘はつきたくないからね。それに目的は果たしたんだ。死角はないよ」
「セイ…!?」
ディーノが呼んだその名に反応し、幸子は雲雀に抱かれたまま木場谷を振り返った。
「"セイ"って…霧夢の呼んでた…?」
「ふふ…そうだよ。俺の名前」
"セイ"とは木場谷の名前だったのだ。
…でも妙だ。木場谷の名前は"氷里"ではないか。幸子が首を傾げていると、頭上で低い声が響いた。
「"木場谷氷里"――随分ふざけた名前をつけたね。跳ね馬」
「なんだ。バレちまってたのか、恭弥」
「えっ、ど、どういう事…っ?」
幸子がハテナ顔で雲雀とディーノ、そして木場谷を次々に見た。
「"きばやひょうり"は"ひばりきょうや"のアナグラムさ。今回の為にディーノさんが寝ないで必死に考えてくれた、ね」
「お、お前…寝ないで必死には余計だろ!!」
「あれ?違ったかな」
赤面しつつ抗議するディーノに、楽しそうに彼をからかう木場谷。この2人の仲が浅いものではない事は幸子にも容易に想像がついた。そうして再び思い出した美術室での記憶。
あの時木場谷は言った。
その迷いのない深い群青の瞳を真っ直ぐに向けて。
俺は"ボス"の力になりたい
「木場谷君のボスって……ディーノさん?」
「ふふ…気づかれちゃったみたいだね」
木場谷はいつもの柔らかい笑顔を見せながら頷いた。
「俺はキャバッローネファミリーの大空である跳ね馬ディーノの霧の守護者。市邑 清(いちむらせい)」
「いちむら…せい…君」
市邑清。
それが木場谷氷里の本当の名前だったのだ。
「ふふ…嘘はつきたくないからね。それに目的は果たしたんだ。死角はないよ」
「セイ…!?」
ディーノが呼んだその名に反応し、幸子は雲雀に抱かれたまま木場谷を振り返った。
「"セイ"って…霧夢の呼んでた…?」
「ふふ…そうだよ。俺の名前」
"セイ"とは木場谷の名前だったのだ。
…でも妙だ。木場谷の名前は"氷里"ではないか。幸子が首を傾げていると、頭上で低い声が響いた。
「"木場谷氷里"――随分ふざけた名前をつけたね。跳ね馬」
「なんだ。バレちまってたのか、恭弥」
「えっ、ど、どういう事…っ?」
幸子がハテナ顔で雲雀とディーノ、そして木場谷を次々に見た。
「"きばやひょうり"は"ひばりきょうや"のアナグラムさ。今回の為にディーノさんが寝ないで必死に考えてくれた、ね」
「お、お前…寝ないで必死には余計だろ!!」
「あれ?違ったかな」
赤面しつつ抗議するディーノに、楽しそうに彼をからかう木場谷。この2人の仲が浅いものではない事は幸子にも容易に想像がついた。そうして再び思い出した美術室での記憶。
あの時木場谷は言った。
その迷いのない深い群青の瞳を真っ直ぐに向けて。
俺は"ボス"の力になりたい
「木場谷君のボスって……ディーノさん?」
「ふふ…気づかれちゃったみたいだね」
木場谷はいつもの柔らかい笑顔を見せながら頷いた。
「俺はキャバッローネファミリーの大空である跳ね馬ディーノの霧の守護者。市邑 清(いちむらせい)」
「いちむら…せい…君」
市邑清。
それが木場谷氷里の本当の名前だったのだ。