雲の守護者 雲雀恭弥
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「雲雀君、見てごらんよ。木梨さんが来てる」
「知ってるよ」
君に言われるまでもないね、と雲雀が吐き捨てるように続けた。
その台詞は勿論だが、木場谷の視線が幸子に注がれている事も、雲雀をイラつかせているのだ。それを知ってか知らずか、木場谷はしれっとした表情で幸子の観察を続ける。
「ふふ…心配そうな顔も可愛いな」
「幸子は僕のものだよ」
馴れ馴れしく口にするなと言うように低く威嚇すると、雲雀は三度トンファーを構えた。
「さあ 終わるよ」
「同感だよ。俺もそろそろ決着を着けたいと思っていた所だ」
幸子に向けていた群青より深い瞳が、雲雀を捉える。
「俺の役目も果たせそうだしね」
「……!!」
意味深な木場谷の言葉。
「これで……最後だ」
木場谷から発せられた黄砂のように舞う藍色の炎が、木場谷自身が手にするアヒル型水鉄砲に集う。その炎は先程よりも遥かに強い。
「決着が着くみてーだな」
ピリピリとする空気を感じ取った山本が言った。
彼の額からツー…と汗が流れ落ちたのは、両者の強すぎる炎に圧倒されてのものか。
「恭弥……木場谷君…」
止める事が出来ないと言うのならせめて――
(2人共 無事でいて…!)
幸子は祈るように胸の辺りでぎゅっと両手を握り合わせた。
そしてここにもう一人、予想外の展開に心乱す者が。
「あいつ…フルパワーで行くつもりか…?」
木場谷から放出される死ぬ気の炎の量の凄まじさに、ディーノは思わず顔をしかめ呟いた。
例えリボーンが肯定したとしても、これ以上やればどちらもただでは済まされない。となれば…
「(強引にでも止めるしかねーか?)……いて!」
ふいにリボーンの蹴りが手の甲にヒットして、ディーノは思わず握りしめていた鞭を取り落とした。足の先がちょこんっと触れただけだと言うのに、骨が折れてしまいそうな衝撃。
「何すんだよリボーン!」
「バカな事考えてねーで黙って見守ってろ」
「しかし……!!」
それ以上リボーンに対してディーノが抗議の言葉を続ける事はなかった。
木場谷の水鉄砲から放たれた莫大な霧の炎が雲雀を襲ったからだ。それに立ち向かうように、ダッと飛んだ雲雀のトンファーが、同じく莫大な紫の炎を纏い瞬いていた。
「恭弥!!」
「危ねーぞ幸子!」
無意識に雲雀に向かい歩み出そうとした幸子の肩を、ディーノが掴んで制する。
ドオオオン!!
轟音と共に、紫と藍が混じりあったような光が辺りを包み2人の姿を飲み込む。
「恭弥ぁっ!!」
「セイ!!」
幸子とディーノの呼び声もまた、その轟音にかき消されていった。
「知ってるよ」
君に言われるまでもないね、と雲雀が吐き捨てるように続けた。
その台詞は勿論だが、木場谷の視線が幸子に注がれている事も、雲雀をイラつかせているのだ。それを知ってか知らずか、木場谷はしれっとした表情で幸子の観察を続ける。
「ふふ…心配そうな顔も可愛いな」
「幸子は僕のものだよ」
馴れ馴れしく口にするなと言うように低く威嚇すると、雲雀は三度トンファーを構えた。
「さあ 終わるよ」
「同感だよ。俺もそろそろ決着を着けたいと思っていた所だ」
幸子に向けていた群青より深い瞳が、雲雀を捉える。
「俺の役目も果たせそうだしね」
「……!!」
意味深な木場谷の言葉。
「これで……最後だ」
木場谷から発せられた黄砂のように舞う藍色の炎が、木場谷自身が手にするアヒル型水鉄砲に集う。その炎は先程よりも遥かに強い。
「決着が着くみてーだな」
ピリピリとする空気を感じ取った山本が言った。
彼の額からツー…と汗が流れ落ちたのは、両者の強すぎる炎に圧倒されてのものか。
「恭弥……木場谷君…」
止める事が出来ないと言うのならせめて――
(2人共 無事でいて…!)
幸子は祈るように胸の辺りでぎゅっと両手を握り合わせた。
そしてここにもう一人、予想外の展開に心乱す者が。
「あいつ…フルパワーで行くつもりか…?」
木場谷から放出される死ぬ気の炎の量の凄まじさに、ディーノは思わず顔をしかめ呟いた。
例えリボーンが肯定したとしても、これ以上やればどちらもただでは済まされない。となれば…
「(強引にでも止めるしかねーか?)……いて!」
ふいにリボーンの蹴りが手の甲にヒットして、ディーノは思わず握りしめていた鞭を取り落とした。足の先がちょこんっと触れただけだと言うのに、骨が折れてしまいそうな衝撃。
「何すんだよリボーン!」
「バカな事考えてねーで黙って見守ってろ」
「しかし……!!」
それ以上リボーンに対してディーノが抗議の言葉を続ける事はなかった。
木場谷の水鉄砲から放たれた莫大な霧の炎が雲雀を襲ったからだ。それに立ち向かうように、ダッと飛んだ雲雀のトンファーが、同じく莫大な紫の炎を纏い瞬いていた。
「恭弥!!」
「危ねーぞ幸子!」
無意識に雲雀に向かい歩み出そうとした幸子の肩を、ディーノが掴んで制する。
ドオオオン!!
轟音と共に、紫と藍が混じりあったような光が辺りを包み2人の姿を飲み込む。
「恭弥ぁっ!!」
「セイ!!」
幸子とディーノの呼び声もまた、その轟音にかき消されていった。