雲の守護者 雲雀恭弥
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幸子は息を切らしながら階段を駆け上がっていた。揺れる視界に入って来たのは――目指す並盛神社。
「!?」
神社に近づくにつれ、ピリピリと空気が振動しているようだ。
(恭弥…! 木場谷君…!!)
2人の無事を祈りつつ、幸子は階段を上がりきる。
急に開けた視界。見れば、紫と藍の炎がぶつかりあっているではないか。
間違いない。雲雀と木場谷だ…!!
「恭弥っ!! 木場谷君!!」
「木梨ではないか!?」
幸子の存在に逸早く気づいた笹川が大声を上げた事により、沢田や獄寺、山本も振り返った。
「幸子さん!無事だったんですね!?」
「私は大丈夫。それより…何が起きてるの…!?」
事の始まりは雲の守護者の選任だった。しかし今 雲雀と戦う木場谷のそれは紫ではない。幸子もよく知る藍色の炎。
この炎はよく知っている。
「なんで木場谷君が…霧の炎を纏っているの…?」
脳裏に甦る霧の記憶…。
「霧だったんだよ、アイツの属性」
「えっ…!?」
「俺と同じで複数の属性の波動を持ってたって訳だ」
ポケットに手をつっこんでいた獄寺が吐き捨てた。
「つまり木場谷は元から守護者になる気なんてねー。俺達を馬鹿にして楽しんでやがったんだ」
「ご、獄寺君!そんな言い方…!」
「でも事実です、10代目」
獄寺の強い言葉に一瞬言い淀んだ沢田であったが、考えるように静かに口を開いた。
「うまく言えないけど…オレ達を馬鹿にして楽しむとか…木場谷さんはそんな事をする人じゃないと思う」
「ですが10代目…!」
「待って沢田君、獄寺君!雲の守護者が関係ないんなら、なんでまだ2人は戦ってるの!?」
割って入る幸子。雲の守護者選任が目的ならもう、このバトルに意味はない。
「止めなくちゃ…!!」
「無駄だぜ、幸子先輩」
山本が間髪入れずに言う。
「あの2人、このバトルを楽しんでっからな。やめる気なんてさらさらねーさ」
「そんな…」
ショックを受けたような目で雲雀と木場谷を見た幸子は、次にすがるようなそれを沢田に向け、彼に詰め寄った。
「お願い沢田君、2人を止めて…」
「オレもそうしたいのは山々なんですけど…」
「沢田君なら…っ!木場谷君も話を聞いてくれると思うんだ」
「えっ…!?」
「だって木場谷君、沢田君のこと"ボス"って呼んで慕っていたから」
「で、でも……木場谷さんと逢ったの、オレ、今日が初めてですよ!?」
「えっ、じゃあ……」
沢田の言葉に何か言いかけた幸子の言葉は、両者の炎がぶつかり合うドォオンという大きな音にかき消された。
「!?」
神社に近づくにつれ、ピリピリと空気が振動しているようだ。
(恭弥…! 木場谷君…!!)
2人の無事を祈りつつ、幸子は階段を上がりきる。
急に開けた視界。見れば、紫と藍の炎がぶつかりあっているではないか。
間違いない。雲雀と木場谷だ…!!
「恭弥っ!! 木場谷君!!」
「木梨ではないか!?」
幸子の存在に逸早く気づいた笹川が大声を上げた事により、沢田や獄寺、山本も振り返った。
「幸子さん!無事だったんですね!?」
「私は大丈夫。それより…何が起きてるの…!?」
事の始まりは雲の守護者の選任だった。しかし今 雲雀と戦う木場谷のそれは紫ではない。幸子もよく知る藍色の炎。
この炎はよく知っている。
「なんで木場谷君が…霧の炎を纏っているの…?」
脳裏に甦る霧の記憶…。
「霧だったんだよ、アイツの属性」
「えっ…!?」
「俺と同じで複数の属性の波動を持ってたって訳だ」
ポケットに手をつっこんでいた獄寺が吐き捨てた。
「つまり木場谷は元から守護者になる気なんてねー。俺達を馬鹿にして楽しんでやがったんだ」
「ご、獄寺君!そんな言い方…!」
「でも事実です、10代目」
獄寺の強い言葉に一瞬言い淀んだ沢田であったが、考えるように静かに口を開いた。
「うまく言えないけど…オレ達を馬鹿にして楽しむとか…木場谷さんはそんな事をする人じゃないと思う」
「ですが10代目…!」
「待って沢田君、獄寺君!雲の守護者が関係ないんなら、なんでまだ2人は戦ってるの!?」
割って入る幸子。雲の守護者選任が目的ならもう、このバトルに意味はない。
「止めなくちゃ…!!」
「無駄だぜ、幸子先輩」
山本が間髪入れずに言う。
「あの2人、このバトルを楽しんでっからな。やめる気なんてさらさらねーさ」
「そんな…」
ショックを受けたような目で雲雀と木場谷を見た幸子は、次にすがるようなそれを沢田に向け、彼に詰め寄った。
「お願い沢田君、2人を止めて…」
「オレもそうしたいのは山々なんですけど…」
「沢田君なら…っ!木場谷君も話を聞いてくれると思うんだ」
「えっ…!?」
「だって木場谷君、沢田君のこと"ボス"って呼んで慕っていたから」
「で、でも……木場谷さんと逢ったの、オレ、今日が初めてですよ!?」
「えっ、じゃあ……」
沢田の言葉に何か言いかけた幸子の言葉は、両者の炎がぶつかり合うドォオンという大きな音にかき消された。