水も滴る…
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VIP専用エアポート。
イタリアから飛んで来たヴァリアー専用機を出迎えた幸子に告げられたのは、残念な知らせだった。
「ごめんなさいね~幸子。スクアーロは一緒に来てないのよ」
両手を合わせ、体をくねらせながらルッスーリアが申し訳なさそうに言った。
満面の笑みを浮かべていた幸子の顔が少しずつ解けていく。
「2日前にボスから単独任務を命じられてね。そこから直接来る事になってるのよ」
「そう、ですか……分かりました!」
気を遣わせまいとして、幸子は再び笑顔を取り繕った。しかしそんな事はお見通しのヴァリアー部隊。
「1日、2日の事だから、そんながっかりしないで。明日にはきっと会えるわよ~」
「なんなら俺が隊長さんの代わりに相手してやろうか?しししっ」
「あー先輩ー、幸子さんにセクハラですかー?スクアーロ隊長に言いつけてやろー」
不器用ではあるが、みんなが自分を元気づけようとしてくれている。それが堪らなく嬉しい。
「ありがとうございます。なんか元気出てきました」
「そうよ~幸子は笑顔が一番。悲しい顔なんて似合わないわ~。そんな顔してたらスクアーロも悲しむわよ」
「しししっ。悲しむ隊長さんなんてレアじゃん。王子見てみたいし」
「相変わらず悪趣味ですねー先輩」
「こら、2人共おだまりなさい」
ルッスーリアはしっしと手で払うような仕草をして悪のりコンビをたしなめた。それからクルリと幸子を振り返る。
「幸子、私達と一緒にホテルに行きましょう。スクアーロが来るまで部屋で待つといいわ」
「はい!ありがとうございます」
幸子の元にイタリアから国際電話が入ったのは一週間前だった。
『ゔお゙ぉい!幸子!元気にしてるかぁぁ!?』
名乗らなくても電話が壊れてしまいそうなくらい大きな声を聞けば、直ぐに誰だか分かる。
幸子の胸をこんなにときめかせるのは、恋人である彼しかいないからだ。
「スクアーロ!うん、元気だよ。体調崩したりしてない?」
『ったりめぇだぁぁ!お前こそ風邪引いたりしてねーだろうなぁ?』
「うん、私は大丈夫だよ」
幸子が言うとスクアーロは「そうかぁ」と安心したような声音を出した。
『一週間後に日本に行くぜぇ。滞在期間は二週間だ』
「本当に!? 嬉しい!」
『俺もだぁ。早く幸子を抱きたくてウズウズしてるぜぇ!』
「っ!!!?」
真っ赤になったのがバレたのか、電話口からスクアーロの豪快な笑い声が聞こえてきた。
「っ、と、とにかく……楽しみにしてるね」
『ああ!楽しみにしとけぇ!』
あの時のスクアーロの声が幸子の耳から離れない。
久しぶりの恋人との再会を心待ちにしていただけに、やはり多少の残念感は残る。
「明日には会えるよね…」
高級ホテルの一室。豪華なキングサイズのベッドに横になりながら幸子は呟いた。
寝て起きれば、もう明日になっている。そうすればスクアーロに会えるんだ。
「おやすみ、スクアーロ」
呟いて目を閉じた。
イタリアから飛んで来たヴァリアー専用機を出迎えた幸子に告げられたのは、残念な知らせだった。
「ごめんなさいね~幸子。スクアーロは一緒に来てないのよ」
両手を合わせ、体をくねらせながらルッスーリアが申し訳なさそうに言った。
満面の笑みを浮かべていた幸子の顔が少しずつ解けていく。
「2日前にボスから単独任務を命じられてね。そこから直接来る事になってるのよ」
「そう、ですか……分かりました!」
気を遣わせまいとして、幸子は再び笑顔を取り繕った。しかしそんな事はお見通しのヴァリアー部隊。
「1日、2日の事だから、そんながっかりしないで。明日にはきっと会えるわよ~」
「なんなら俺が隊長さんの代わりに相手してやろうか?しししっ」
「あー先輩ー、幸子さんにセクハラですかー?スクアーロ隊長に言いつけてやろー」
不器用ではあるが、みんなが自分を元気づけようとしてくれている。それが堪らなく嬉しい。
「ありがとうございます。なんか元気出てきました」
「そうよ~幸子は笑顔が一番。悲しい顔なんて似合わないわ~。そんな顔してたらスクアーロも悲しむわよ」
「しししっ。悲しむ隊長さんなんてレアじゃん。王子見てみたいし」
「相変わらず悪趣味ですねー先輩」
「こら、2人共おだまりなさい」
ルッスーリアはしっしと手で払うような仕草をして悪のりコンビをたしなめた。それからクルリと幸子を振り返る。
「幸子、私達と一緒にホテルに行きましょう。スクアーロが来るまで部屋で待つといいわ」
「はい!ありがとうございます」
幸子の元にイタリアから国際電話が入ったのは一週間前だった。
『ゔお゙ぉい!幸子!元気にしてるかぁぁ!?』
名乗らなくても電話が壊れてしまいそうなくらい大きな声を聞けば、直ぐに誰だか分かる。
幸子の胸をこんなにときめかせるのは、恋人である彼しかいないからだ。
「スクアーロ!うん、元気だよ。体調崩したりしてない?」
『ったりめぇだぁぁ!お前こそ風邪引いたりしてねーだろうなぁ?』
「うん、私は大丈夫だよ」
幸子が言うとスクアーロは「そうかぁ」と安心したような声音を出した。
『一週間後に日本に行くぜぇ。滞在期間は二週間だ』
「本当に!? 嬉しい!」
『俺もだぁ。早く幸子を抱きたくてウズウズしてるぜぇ!』
「っ!!!?」
真っ赤になったのがバレたのか、電話口からスクアーロの豪快な笑い声が聞こえてきた。
「っ、と、とにかく……楽しみにしてるね」
『ああ!楽しみにしとけぇ!』
あの時のスクアーロの声が幸子の耳から離れない。
久しぶりの恋人との再会を心待ちにしていただけに、やはり多少の残念感は残る。
「明日には会えるよね…」
高級ホテルの一室。豪華なキングサイズのベッドに横になりながら幸子は呟いた。
寝て起きれば、もう明日になっている。そうすればスクアーロに会えるんだ。
「おやすみ、スクアーロ」
呟いて目を閉じた。