雲の守護者 雲雀恭弥
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一瞬木場谷の言葉が理解できなかった。
体中の血液が沸騰したように、ドクドクとやけに鼓動が早鐘を打つ。
「木場谷君が…雲の守護者候補…?」
「ふふ…意外だったかな」
幸子の驚きを余所に、木場谷は変わらぬ笑顔で言った。
「黙っていても良かったんだけど……木梨さんには話しておきたかったんだ」
君には知る権利があるからね。木場谷はそう続けた。
ボンゴレ守護者達の強さは幸子も充分すぎる程理解している。
雲雀の強さなら尚更だ。
その雲雀と競り合うという事は、木場谷もかなりの実力の持ち主なんだろう。
「でも…なんで!? なんの為に…?」
「"ボンゴレの為"さ」
木場谷が答えた。それから俯き、フ…と微笑んで顔を上げる。
「俺は"ボス"の力になりたい」
真っ直ぐに向けられた深いブルーの瞳に、一切の迷いはなかった。
そう言い切れる木場谷は、おそらくボンゴレボス候補である沢田を本当に慕っているのだろう。
もしかしたら、以前2人の間に何かあったのかもしれない。そして木場谷は沢田の力になる為に並中に転校までしてきた。
そんな想いと覚悟を推測するに、木場谷は本気だ。本気で雲の守護者になる事を願っている。
「木梨さん」
ふいに頬へと伸ばされた手に、幸子はビクッとして体を震わせた。
気がつけば木場谷の整った顔がやけに近くにあった。その事実に動揺する。
「な、なに…!?」
「怯えているの?ふふ…可愛いね」
ふわりとした雰囲気を持ちいつも優しく礼儀正しい木場谷を、初めて"怖い"と感じた。
「ごめんね。怖がらせるつもりはないんだ」
「えっ…?」
「木梨さんには雲雀君がいる事も知ってる」
「っ…」
「ただ――もう君への気持ちが抑えきれない」
ガタッ!
木場谷が今まで腰かけていた椅子が倒れた瞬間、幸子はもう、木場谷の腕に包まれていた。
「き、木場谷君…っ!?」
「俺が木梨さんの事を好きだって言ったら…迷惑かな?」
「め、迷惑だなんて…っ」
「そう、良かった」
木場谷は安堵したように言うと、幸子への抱擁を解いた。
「木梨さん、俺の気持ちに応えてくれないかな?」
突然の木場谷の告白。
「私は…」
幸子は迷ったように視線を外し、それから再び木場谷を見て口を開いた。
体中の血液が沸騰したように、ドクドクとやけに鼓動が早鐘を打つ。
「木場谷君が…雲の守護者候補…?」
「ふふ…意外だったかな」
幸子の驚きを余所に、木場谷は変わらぬ笑顔で言った。
「黙っていても良かったんだけど……木梨さんには話しておきたかったんだ」
君には知る権利があるからね。木場谷はそう続けた。
ボンゴレ守護者達の強さは幸子も充分すぎる程理解している。
雲雀の強さなら尚更だ。
その雲雀と競り合うという事は、木場谷もかなりの実力の持ち主なんだろう。
「でも…なんで!? なんの為に…?」
「"ボンゴレの為"さ」
木場谷が答えた。それから俯き、フ…と微笑んで顔を上げる。
「俺は"ボス"の力になりたい」
真っ直ぐに向けられた深いブルーの瞳に、一切の迷いはなかった。
そう言い切れる木場谷は、おそらくボンゴレボス候補である沢田を本当に慕っているのだろう。
もしかしたら、以前2人の間に何かあったのかもしれない。そして木場谷は沢田の力になる為に並中に転校までしてきた。
そんな想いと覚悟を推測するに、木場谷は本気だ。本気で雲の守護者になる事を願っている。
「木梨さん」
ふいに頬へと伸ばされた手に、幸子はビクッとして体を震わせた。
気がつけば木場谷の整った顔がやけに近くにあった。その事実に動揺する。
「な、なに…!?」
「怯えているの?ふふ…可愛いね」
ふわりとした雰囲気を持ちいつも優しく礼儀正しい木場谷を、初めて"怖い"と感じた。
「ごめんね。怖がらせるつもりはないんだ」
「えっ…?」
「木梨さんには雲雀君がいる事も知ってる」
「っ…」
「ただ――もう君への気持ちが抑えきれない」
ガタッ!
木場谷が今まで腰かけていた椅子が倒れた瞬間、幸子はもう、木場谷の腕に包まれていた。
「き、木場谷君…っ!?」
「俺が木梨さんの事を好きだって言ったら…迷惑かな?」
「め、迷惑だなんて…っ」
「そう、良かった」
木場谷は安堵したように言うと、幸子への抱擁を解いた。
「木梨さん、俺の気持ちに応えてくれないかな?」
突然の木場谷の告白。
「私は…」
幸子は迷ったように視線を外し、それから再び木場谷を見て口を開いた。