ハレルヤ×ハレルヤ
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「ぐああぁあ!!」
小爆発は次々と起こり、男の姿は黄色の爆煙で見えなくなった。そして煙が晴れた時、男はピクリとも動かなかった。
「(あれは…晴の炎?)……!?」
「甘い甘い♪」
コツコツと足音を響かせて現れたのは、箒を手にしたジンジャー・ブレッド。
「今の爆発はあなたの仕業…?」
「うん。僕の魔術(ソーサリー)だよ」
「…なんで私を助けたの?」
そう問えば、ジンジャーは帽子を被り直しながら、あっけらかんとした口調で言った。
「だって君、一人じゃ危なっかしいんだもん。敵にいいように言いくるめられたりしてさ」
「っ!わ、悪かったわね」
「敵に情けをかけるなんてホント、甘い甘いバァ♪」
抑揚あるその口調に少しだけイラつきながらも、図星なので言い返せない。…全く、食えないお子様ランチだ。
「……ありがと」
「別にいいけど。ま、ひとつ忠告するなら…この世界じゃ隙を見せたら消されるよ」
「分かってる……、でも」
と幸子は倒れた男を見た。
「彼は、ボンゴレではなかった…」
「ボンゴレと同盟を結んでるんだろ?なら一緒だよ」
「だけど…!」
「結ぶ相手を間違えたあっちが悪い」
ジンジャーがばっさりと切った。
「君 迷ってるみたいだけど、迷いは禁物だよ」
「っ…!」
幸子は目を開いた。
心の奥を見透かされている…。
「僕達は命じられた事を忠実に遂行するしかないんだからさ」
「……そうかもしれない。でも、それがあっているのか時々解らなくなる」
ぎゅっと胸に手を充て、幸子は本心を吐露する。
「あなたは…ジンジャーはそう思う事はないの?」
「ないよ」
間髪入れず返された答え。
「僕は、命令通り動く事しか知らない」
「……!」
あまりにも抑揚のない声が悲しげに聞こえ、幸子はハッとジンジャーを見た。帽子を目深に被った彼の表情は見えない。
いつもは憎らしく感じる大人びたその態度が、なぜかあまり気にならなかった。
「たまには…」
「ん?」
「たまにはいいじゃない。命令に背いたって」
腕を組み、余裕たっぷりで言ってやると、ジンジャーは呆気に取られたような顔をして、次にはプッと吹き出した。
「ははっ。副隊長がそんな事言っちゃうんだ。君って面白いね♪」
盛大に笑ったジンジャーは、さっきよりずっと晴れやかな表情をしていた。その顔は、今まで見たどの彼より幼かったが、とても眩しく見えた。
「ねえ、幸子」
初めて名前で呼ばれた事だけでも驚きだが、このお子様ランチは更に驚くべき発言をしてのける。
「興味持っちゃった♪」
「へっ?」
「だから…もっと僕を楽しませてよね♪」
一瞬 目を丸くした幸子だったが、直ぐに応えるように勝ち気な笑みを見せ頷いた。
「挑むところよ」
迷いが晴れた。
小爆発は次々と起こり、男の姿は黄色の爆煙で見えなくなった。そして煙が晴れた時、男はピクリとも動かなかった。
「(あれは…晴の炎?)……!?」
「甘い甘い♪」
コツコツと足音を響かせて現れたのは、箒を手にしたジンジャー・ブレッド。
「今の爆発はあなたの仕業…?」
「うん。僕の魔術(ソーサリー)だよ」
「…なんで私を助けたの?」
そう問えば、ジンジャーは帽子を被り直しながら、あっけらかんとした口調で言った。
「だって君、一人じゃ危なっかしいんだもん。敵にいいように言いくるめられたりしてさ」
「っ!わ、悪かったわね」
「敵に情けをかけるなんてホント、甘い甘いバァ♪」
抑揚あるその口調に少しだけイラつきながらも、図星なので言い返せない。…全く、食えないお子様ランチだ。
「……ありがと」
「別にいいけど。ま、ひとつ忠告するなら…この世界じゃ隙を見せたら消されるよ」
「分かってる……、でも」
と幸子は倒れた男を見た。
「彼は、ボンゴレではなかった…」
「ボンゴレと同盟を結んでるんだろ?なら一緒だよ」
「だけど…!」
「結ぶ相手を間違えたあっちが悪い」
ジンジャーがばっさりと切った。
「君 迷ってるみたいだけど、迷いは禁物だよ」
「っ…!」
幸子は目を開いた。
心の奥を見透かされている…。
「僕達は命じられた事を忠実に遂行するしかないんだからさ」
「……そうかもしれない。でも、それがあっているのか時々解らなくなる」
ぎゅっと胸に手を充て、幸子は本心を吐露する。
「あなたは…ジンジャーはそう思う事はないの?」
「ないよ」
間髪入れず返された答え。
「僕は、命令通り動く事しか知らない」
「……!」
あまりにも抑揚のない声が悲しげに聞こえ、幸子はハッとジンジャーを見た。帽子を目深に被った彼の表情は見えない。
いつもは憎らしく感じる大人びたその態度が、なぜかあまり気にならなかった。
「たまには…」
「ん?」
「たまにはいいじゃない。命令に背いたって」
腕を組み、余裕たっぷりで言ってやると、ジンジャーは呆気に取られたような顔をして、次にはプッと吹き出した。
「ははっ。副隊長がそんな事言っちゃうんだ。君って面白いね♪」
盛大に笑ったジンジャーは、さっきよりずっと晴れやかな表情をしていた。その顔は、今まで見たどの彼より幼かったが、とても眩しく見えた。
「ねえ、幸子」
初めて名前で呼ばれた事だけでも驚きだが、このお子様ランチは更に驚くべき発言をしてのける。
「興味持っちゃった♪」
「へっ?」
「だから…もっと僕を楽しませてよね♪」
一瞬 目を丸くした幸子だったが、直ぐに応えるように勝ち気な笑みを見せ頷いた。
「挑むところよ」
迷いが晴れた。