雲の守護者 雲雀恭弥
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それは小さな鳥だった。
ヒバード――ではない。
すごく似ているが、羽毛は純白だ。
その小さな白い鳥は、黒豆のようなつぶらな目でキョロキョロと辺りを伺(ってるような気がする)い、雲雀を確認すると可愛らしい声で叫んだ。
『セイ』
「なに?」
雲雀が怪訝そうな顔で白い鳥に聞き返す。
「ちょ、恭弥…そんな真面目に聞き返さなくても……相手は鳥なんだから」
『セイ』
思わずツッコミを入れる幸子を余所に、白い鳥はまた同じ言葉を叫んだ。
「…この子、迷い込んで来ちゃったのかな?」
窓際にいた幸子が トトッと歩み寄ってきて、白い鳥の喉のあたりを撫でながら言った。ヒバードに似た謎の小さな鳥。
「ヒバードの兄弟…じゃ、ないよね?」
「さあね」
雲雀は短く応えると、白い鳥を気にせずに執務机の前に座った。幸子はそんな雲雀をちらりと見やり、再び白い鳥を眺めた。
或いは彼ならこの鳥の正体を知っているのかもしれないが、こんな時に限って肝心のヒバードは不在だ。
「君はどこから来たの?」
『セイ』
「セイ…それが君のご主人様の名前?」
白い鳥は幸子の問いかけには答えず『セイ』と一声鳴いて、日誌を広げている雲雀に近寄っていく。
「ん…」
「なんだか恭弥になついてるね。…やっぱりヒバードの兄弟なのかな?」
キーンコーンカーン
その時辺りに予鈴が鳴り響いた。幸子は慌ててランチバックを掴む。
「もう行かなくちゃ。放課後にまた来るねっ」
手を振り応接室を出て行こうとした幸子は、一旦歩みを止めて雲雀を振り返る。
「そうそう。今日は日直だから、来るのちょっと遅れるかも」
ヒバード――ではない。
すごく似ているが、羽毛は純白だ。
その小さな白い鳥は、黒豆のようなつぶらな目でキョロキョロと辺りを伺(ってるような気がする)い、雲雀を確認すると可愛らしい声で叫んだ。
『セイ』
「なに?」
雲雀が怪訝そうな顔で白い鳥に聞き返す。
「ちょ、恭弥…そんな真面目に聞き返さなくても……相手は鳥なんだから」
『セイ』
思わずツッコミを入れる幸子を余所に、白い鳥はまた同じ言葉を叫んだ。
「…この子、迷い込んで来ちゃったのかな?」
窓際にいた幸子が トトッと歩み寄ってきて、白い鳥の喉のあたりを撫でながら言った。ヒバードに似た謎の小さな鳥。
「ヒバードの兄弟…じゃ、ないよね?」
「さあね」
雲雀は短く応えると、白い鳥を気にせずに執務机の前に座った。幸子はそんな雲雀をちらりと見やり、再び白い鳥を眺めた。
或いは彼ならこの鳥の正体を知っているのかもしれないが、こんな時に限って肝心のヒバードは不在だ。
「君はどこから来たの?」
『セイ』
「セイ…それが君のご主人様の名前?」
白い鳥は幸子の問いかけには答えず『セイ』と一声鳴いて、日誌を広げている雲雀に近寄っていく。
「ん…」
「なんだか恭弥になついてるね。…やっぱりヒバードの兄弟なのかな?」
キーンコーンカーン
その時辺りに予鈴が鳴り響いた。幸子は慌ててランチバックを掴む。
「もう行かなくちゃ。放課後にまた来るねっ」
手を振り応接室を出て行こうとした幸子は、一旦歩みを止めて雲雀を振り返る。
「そうそう。今日は日直だから、来るのちょっと遅れるかも」