雲の守護者 雲雀恭弥
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木場谷と名乗る男子生徒を雲雀は ほんのしばしの間見つめた。
「僕の記憶では、生徒会副会長は3年の女子だったはずだけど」
「彼女と2人でやっているんだよ。並盛中の校則によると、生徒会長は二名の副会長を選任できるとあるからね。彼が校則に則り俺をもう一人の副会長に任命したんだ」
「君、わざわざそんな事を言う為にここへ来たの?」
「まさか…」
と木場谷は肩をすくめた。
「雲雀君に譲って欲しいものがあるから そのお願いに、ね」
「並中なら渡さないよ。ここは僕の学校だ」
「ふふ…それも魅力的だけど、俺には必要ないな。俺の興味はもっと別のところにある」
木場谷の視線が雲雀の腕のボンゴレギアに動き、そしてまた雲雀の瞳に合わされた。
「俺が欲しいのは……ボンゴレ10代目 雲の守護者の称号だよ」
一瞬だけふいを突かれたような様子を見せた雲雀だったが、直ぐにいつもの彼に戻り素っ気なく答えた。
「僕はそんなものになった覚えはないよ」
木場谷は特に表情を変える事なく、柔らかい笑みを浮かべたまま返す。
「それは、たった今から俺が"雲の守護者"を名乗ってもいいという事かい?」
「好きにすれば」
「なら、君のつけている雲のボンゴレギアは今から俺のものだね。それに――」
細められていた木場谷の瞳がゆっくりと開かれた。
「木梨幸子さんも、今から俺のものだ」
「――っ!」
ガタンッ!!
椅子の倒れる音が響いた時にはもう、雲雀は執務机を乗り越えて、木場谷の喉元にトンファーを突きつけていた。
「君、咬み殺されたいみたいだね」
「ふふ…雲の守護者である事を否定した君に、俺を咬み殺す資格はないよ」
「咬み殺されるだけじゃ足りないみたいだ。君は特別にぐちゃぐちゃにしてあげよう」
「ボンゴレギアも木梨さんも、ずっと前からボンゴレ雲の守護者のものだ」
殺気を放つ雲雀の瞳を前にしても、木場谷に怯む様子はなかった。
「彼女の前世は、初代雲の守護者の妻リブなんだからね」
「!」
今度こそ雲雀は大きく目を開いた。
幸子の前世とやらが初代雲の守護者 アラウディの妻リブであったという事を、並中の一生徒が知っているはずないのだ。
「君、誰?」
「木場谷氷里。生徒会執行部 副会長だよ」
「!」
その挑発的な言動に、雲雀がトンファーを振るう。ふいっと顎を引いてそれを避けた木場谷と、なだれ込むように床の上に倒れた。
「ふふ…本当に木梨さんの事になると余裕ないんだね。雲雀君」
「黙れ。幸子は僕のものだ」
ガチャッ
馬乗りになったまま、木場谷の胸ぐらを掴んだ雲雀が低い声で吐き捨てた。
その時、応接室のドアが開いた。
「恭弥!…木場谷君…!!」
立ち尽くした幸子の顔は青ざめていた。
「僕の記憶では、生徒会副会長は3年の女子だったはずだけど」
「彼女と2人でやっているんだよ。並盛中の校則によると、生徒会長は二名の副会長を選任できるとあるからね。彼が校則に則り俺をもう一人の副会長に任命したんだ」
「君、わざわざそんな事を言う為にここへ来たの?」
「まさか…」
と木場谷は肩をすくめた。
「雲雀君に譲って欲しいものがあるから そのお願いに、ね」
「並中なら渡さないよ。ここは僕の学校だ」
「ふふ…それも魅力的だけど、俺には必要ないな。俺の興味はもっと別のところにある」
木場谷の視線が雲雀の腕のボンゴレギアに動き、そしてまた雲雀の瞳に合わされた。
「俺が欲しいのは……ボンゴレ10代目 雲の守護者の称号だよ」
一瞬だけふいを突かれたような様子を見せた雲雀だったが、直ぐにいつもの彼に戻り素っ気なく答えた。
「僕はそんなものになった覚えはないよ」
木場谷は特に表情を変える事なく、柔らかい笑みを浮かべたまま返す。
「それは、たった今から俺が"雲の守護者"を名乗ってもいいという事かい?」
「好きにすれば」
「なら、君のつけている雲のボンゴレギアは今から俺のものだね。それに――」
細められていた木場谷の瞳がゆっくりと開かれた。
「木梨幸子さんも、今から俺のものだ」
「――っ!」
ガタンッ!!
椅子の倒れる音が響いた時にはもう、雲雀は執務机を乗り越えて、木場谷の喉元にトンファーを突きつけていた。
「君、咬み殺されたいみたいだね」
「ふふ…雲の守護者である事を否定した君に、俺を咬み殺す資格はないよ」
「咬み殺されるだけじゃ足りないみたいだ。君は特別にぐちゃぐちゃにしてあげよう」
「ボンゴレギアも木梨さんも、ずっと前からボンゴレ雲の守護者のものだ」
殺気を放つ雲雀の瞳を前にしても、木場谷に怯む様子はなかった。
「彼女の前世は、初代雲の守護者の妻リブなんだからね」
「!」
今度こそ雲雀は大きく目を開いた。
幸子の前世とやらが初代雲の守護者 アラウディの妻リブであったという事を、並中の一生徒が知っているはずないのだ。
「君、誰?」
「木場谷氷里。生徒会執行部 副会長だよ」
「!」
その挑発的な言動に、雲雀がトンファーを振るう。ふいっと顎を引いてそれを避けた木場谷と、なだれ込むように床の上に倒れた。
「ふふ…本当に木梨さんの事になると余裕ないんだね。雲雀君」
「黙れ。幸子は僕のものだ」
ガチャッ
馬乗りになったまま、木場谷の胸ぐらを掴んだ雲雀が低い声で吐き捨てた。
その時、応接室のドアが開いた。
「恭弥!…木場谷君…!!」
立ち尽くした幸子の顔は青ざめていた。