2人の雲
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応接室を出た雲雀と幸子の前に今度は獄寺が躍り出た。かなりいきり立っている。
「ヒバリ!てめー10代目に何しやがった!?」
開口一番怒鳴り散らす。どうやら沢田が雲雀に返り討ちにされる場面を目撃していたらしい。
「認定試験が嫌なら…力づくでも引っ張っていくぜ」
認定試験?
「君に興味はないね」
雲雀は獄寺に構うことなく廊下を曲がってスタスタと歩いていく。
角を曲がる時にちらりと見た獄寺が、なにかボーガンのような武器を構えたのを確認し幸子は慌てたが、武器を持った獄寺が襲いかかってくることはなかった。代わりに前方に立ち塞がるように現れたのは…
「いた!」
聞き覚えのあるよく通る声は山本武。
それに…彼はリボーンの友達のコロネロだ。笹川家で逢ったことがある。
雲雀が足を止めた。
「頼むよヒバリ」
「話を聞け、コラ」
また"話"…?
「その必要はないね。僕は校内の見回りで忙しいんだ」
「コラ、雲雀!」
山本の脇をすり抜けた雲雀の行く手を阻むように、業を煮やしたコロネロが急降下しようとすると、パタパタと飛んできた黄色い物体がそれを邪魔した。
「ヒバード…!」
ヒバードが懸命にコロネロの邪魔をしている。
コロネロも、まさかこのふかふかした小さな鳥に危害を加える訳にもいかず、空で立ち往生だ。
雲雀はそんな騒ぎを気にするでもなく、幸子の手を引いてその場を後にした。
「待てよ、ヒバリ!」
山本の声が虚しく追いかけてきた。
「恭弥…?」
「……」
雲雀は何も応えない。覗き見た雲雀の表情はいつになく険しかった。
「ヒバリ!てめー10代目に何しやがった!?」
開口一番怒鳴り散らす。どうやら沢田が雲雀に返り討ちにされる場面を目撃していたらしい。
「認定試験が嫌なら…力づくでも引っ張っていくぜ」
認定試験?
「君に興味はないね」
雲雀は獄寺に構うことなく廊下を曲がってスタスタと歩いていく。
角を曲がる時にちらりと見た獄寺が、なにかボーガンのような武器を構えたのを確認し幸子は慌てたが、武器を持った獄寺が襲いかかってくることはなかった。代わりに前方に立ち塞がるように現れたのは…
「いた!」
聞き覚えのあるよく通る声は山本武。
それに…彼はリボーンの友達のコロネロだ。笹川家で逢ったことがある。
雲雀が足を止めた。
「頼むよヒバリ」
「話を聞け、コラ」
また"話"…?
「その必要はないね。僕は校内の見回りで忙しいんだ」
「コラ、雲雀!」
山本の脇をすり抜けた雲雀の行く手を阻むように、業を煮やしたコロネロが急降下しようとすると、パタパタと飛んできた黄色い物体がそれを邪魔した。
「ヒバード…!」
ヒバードが懸命にコロネロの邪魔をしている。
コロネロも、まさかこのふかふかした小さな鳥に危害を加える訳にもいかず、空で立ち往生だ。
雲雀はそんな騒ぎを気にするでもなく、幸子の手を引いてその場を後にした。
「待てよ、ヒバリ!」
山本の声が虚しく追いかけてきた。
「恭弥…?」
「……」
雲雀は何も応えない。覗き見た雲雀の表情はいつになく険しかった。