2人の雲
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「ヒバリさん!あ、あの…お願いします。初代守護者の……、っ!!?」
勇敢にも応接室のドアを開けたのは沢田であった。何か意を決したように途中まで捲し立てたが、雲雀と幸子が何をしようとしていたのか察すると、ピシッと固まってしまった。
「きゃああっ!」
「ああっ、す、すいません!!」
幸子は思わず雲雀の胸に顔を埋めた。キスしようとしている現場を目撃されるなど、恥ずかしすぎる…!
別の意味で慌てふためく幸子と沢田を余所に、雲雀は恥ずかしがる幸子の頭を優しく撫でながら、顔だけで沢田を振り向いた。
「それならもう興味ないよ」
「で…でも、全員が認定を受けて初代ファミリーから認めてもらわないと…!」
「認定…?」
その言葉に穏やかでないものを感じ、幸子は顔を上げて雲雀の横顔を見た。
雲雀は幸子の心情を察したのか、彼女を放すとまるでそれ以上聞かせないように沢田の話を遮った。
「君たちと群れる理由はない」
バコーン!
トンファーの餌食になり、応接室のドアごと吹っ飛ぶ沢田。
「大丈夫ですか、沢田さん!」
応接室の外に待機していた女子が叫んで沢田に走り寄った。
彼女は確か…数日前に2年A組に転入してきたユニという転校生だ。転入初日に京子が学校案内をしてあげている所に遭遇し、互いに挨拶を交わした記憶がある。
倒れた沢田と介抱するユニを見ていると、ぐいっと雲雀に腕を引かれた。そのまま2人は応接室を出た。
「雲雀さん待って下さい。沢田さんの話を聞いてあげて下さい!」
ユニが雲雀の背中に向かって叫ぶ。
話?そういえばさっき沢田が認定がどうとか…。
「恭弥、沢田君の…」
「いくよ」
聞く耳持たずというようにピシャリと遮られ、強く手を引かれた。雲雀の代わりに心の中でごめんねと謝り、幸子は歩みを進めた。
勇敢にも応接室のドアを開けたのは沢田であった。何か意を決したように途中まで捲し立てたが、雲雀と幸子が何をしようとしていたのか察すると、ピシッと固まってしまった。
「きゃああっ!」
「ああっ、す、すいません!!」
幸子は思わず雲雀の胸に顔を埋めた。キスしようとしている現場を目撃されるなど、恥ずかしすぎる…!
別の意味で慌てふためく幸子と沢田を余所に、雲雀は恥ずかしがる幸子の頭を優しく撫でながら、顔だけで沢田を振り向いた。
「それならもう興味ないよ」
「で…でも、全員が認定を受けて初代ファミリーから認めてもらわないと…!」
「認定…?」
その言葉に穏やかでないものを感じ、幸子は顔を上げて雲雀の横顔を見た。
雲雀は幸子の心情を察したのか、彼女を放すとまるでそれ以上聞かせないように沢田の話を遮った。
「君たちと群れる理由はない」
バコーン!
トンファーの餌食になり、応接室のドアごと吹っ飛ぶ沢田。
「大丈夫ですか、沢田さん!」
応接室の外に待機していた女子が叫んで沢田に走り寄った。
彼女は確か…数日前に2年A組に転入してきたユニという転校生だ。転入初日に京子が学校案内をしてあげている所に遭遇し、互いに挨拶を交わした記憶がある。
倒れた沢田と介抱するユニを見ていると、ぐいっと雲雀に腕を引かれた。そのまま2人は応接室を出た。
「雲雀さん待って下さい。沢田さんの話を聞いてあげて下さい!」
ユニが雲雀の背中に向かって叫ぶ。
話?そういえばさっき沢田が認定がどうとか…。
「恭弥、沢田君の…」
「いくよ」
聞く耳持たずというようにピシャリと遮られ、強く手を引かれた。雲雀の代わりに心の中でごめんねと謝り、幸子は歩みを進めた。