雲鳥の統べる空
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「一瞬で終わりますよ」
三叉槍を従えた骸がダッと地を蹴った。
雲雀と骸。トンファーと槍がぶつかりあい、辺りに爆風を撒き散らす程の凄まじい攻防が繰り広げられられる。あまりの速さに目で追うのも困難な程だ。
「君の一瞬ていつまで?」
幾度目かの激しいぶつかりあいの最中、三叉槍をトンファーで受け止めた雲雀が言った。その言葉にニィと笑んでみせた骸に、いつもの優雅さはない。
ばっと2人は弾かれたように離れ、間合いをとった。
「こいつらを侮るなよ骸。お前が思ってるよりずっと伸び盛りだぞ」
「なるほど、そのようですね。彼がケガをしてなければ勝負はわからなかったかもしれない」
リボーンに答えた骸が、肩口から出血した雲雀を見て「クフフ」と笑った。雲雀の真っ白なワイシャツが、見る見る血に染まっていく。
「時間のムダです。てっとり早くすませましょう」
ヴゥン…と骸の瞳の中の数字が『一』に変わると、途端に辺り一面が桜に包まれた。
「!」
雲雀の動きが止まる。
「クフフ…さあ、またひざまづいてもらいましょう」
フラりとよろけた雲雀のトンファーが、突然スピードを増した。
バキッ
そのままトンファーは無防備な骸の腹に命中!
「おや?」
驚きを口にした骸の口許から、ツー…と一筋血が流れる。
「へへ…甘かったな」
勝ち誇った声は獄寺。手にしているのは処方箋。
「シャマルからこいつを預かってきたのさ。サクラクラ病の処方箋だ」
「それじゃあ!!」
沢田の言葉の続きは必要なかった。
獲物を捕らえた雲雀の鋭いまなざしが光り、トンファーを一閃!ガッと鈍い音と共に骸の身体が宙に舞った。
血を吐いた骸は床にしたたかに身体をぶつけ、そのまま意識を失った。
それを見届けた雲雀は、ス…とトンファーを下ろす。
「おいしいとこ全部もってきやがって」
ちっと獄寺がぼやいた。
「これって…」
沢田は驚いた顔で立ち尽くす雲雀と倒れた骸を交互に見、感動を言葉にした。
「お……終わったんだ…。これで家に帰れるんだ!!」
並中生襲撃事件は、風紀委員長の勝利で幕を閉じようとしていた。
三叉槍を従えた骸がダッと地を蹴った。
雲雀と骸。トンファーと槍がぶつかりあい、辺りに爆風を撒き散らす程の凄まじい攻防が繰り広げられられる。あまりの速さに目で追うのも困難な程だ。
「君の一瞬ていつまで?」
幾度目かの激しいぶつかりあいの最中、三叉槍をトンファーで受け止めた雲雀が言った。その言葉にニィと笑んでみせた骸に、いつもの優雅さはない。
ばっと2人は弾かれたように離れ、間合いをとった。
「こいつらを侮るなよ骸。お前が思ってるよりずっと伸び盛りだぞ」
「なるほど、そのようですね。彼がケガをしてなければ勝負はわからなかったかもしれない」
リボーンに答えた骸が、肩口から出血した雲雀を見て「クフフ」と笑った。雲雀の真っ白なワイシャツが、見る見る血に染まっていく。
「時間のムダです。てっとり早くすませましょう」
ヴゥン…と骸の瞳の中の数字が『一』に変わると、途端に辺り一面が桜に包まれた。
「!」
雲雀の動きが止まる。
「クフフ…さあ、またひざまづいてもらいましょう」
フラりとよろけた雲雀のトンファーが、突然スピードを増した。
バキッ
そのままトンファーは無防備な骸の腹に命中!
「おや?」
驚きを口にした骸の口許から、ツー…と一筋血が流れる。
「へへ…甘かったな」
勝ち誇った声は獄寺。手にしているのは処方箋。
「シャマルからこいつを預かってきたのさ。サクラクラ病の処方箋だ」
「それじゃあ!!」
沢田の言葉の続きは必要なかった。
獲物を捕らえた雲雀の鋭いまなざしが光り、トンファーを一閃!ガッと鈍い音と共に骸の身体が宙に舞った。
血を吐いた骸は床にしたたかに身体をぶつけ、そのまま意識を失った。
それを見届けた雲雀は、ス…とトンファーを下ろす。
「おいしいとこ全部もってきやがって」
ちっと獄寺がぼやいた。
「これって…」
沢田は驚いた顔で立ち尽くす雲雀と倒れた骸を交互に見、感動を言葉にした。
「お……終わったんだ…。これで家に帰れるんだ!!」
並中生襲撃事件は、風紀委員長の勝利で幕を閉じようとしていた。