雲鳥の統べる空
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「ミードーリタナービクー並盛ノー♪」
どこか遠くから聴こえてくる愛着ある校歌に雲雀は目を覚ました。
「ん…」
僅かな間 眠っていたらしい。顔を膝に伏せたまま校歌を聴いていると、ふと歌声が止んだ。
ガアアン
次いで聞こえた大きな爆発音と、ガラガラと目の前の壁が音をたてて崩れていく音。
「へへっ…うちのダッセー校歌に愛着持ってんのは…おめーくらいだぜ」
火薬の匂いと共に、獄寺の声が流れてきた。ゆっくりと雲雀はその顔を上げた。
「んあ?こいつ…」
「並盛中学風紀委員長……雲雀恭弥」
視界に入ってきたのは、黒曜の制服に身を包んだ見知らぬ2人組と…口から血を流し、床に仰向けに倒れた獄寺。
「…元気そうじゃねーか」
視線だけを雲雀に向けて獄寺が笑った。
「ヒャハハハ!もしかしてこの死に損ないが助っ人かー!?」
城島が、瀕死の雲雀を見て馬鹿にしたような声を上げた。ふらりと立ち上がった雲雀は、それを気に留める様子もなく歩みを進める。
「自分で出れたけど、まぁいいや」
「へへっ…」
雲雀らしい言葉に、思わず獄寺は鼻で笑った。雲雀は大丈夫そうだ。
「そこの二匹は僕にくれるの?」
獄寺に話しかけた雲雀の肩に、パタパタ…と黄色い生き物が舞い降りてきた。
「こいつ、バーズの鳥手なづけてやんの」
それは小さな鳥だった。
「じゃあ、このザコ二匹はいただくよ」
「好きにしやがれ」
雲雀が獄寺の横を通り抜ける。
「死に損ないが何寝惚けてんだ?コイツは俺がやる」
「言うと思った」
"ザコ二匹"という言葉に挑発された城島が名乗りをあげると、柿本は面倒臭そうに肩をすくめた。
「百獣の王 ライオンチャンネル!」
鋭い牙と爪を従えたライオン姿の城島。しかし雲雀は怯える事もなく、ただ不敵な笑みを浮かべる。
「ワオ、子犬かい?」
「うるへー アヒルめ!!」
挑発され、完全に頭に血が上った城島は、文字通り牙を剥き出して雲雀に襲いかかった。
雲雀は視界の隅に転がるトンファーを足で蹴り上げると、くるくると弧を描いたトンファーが雲雀の手に収まった。雲雀はそれを一振り!
「ひょい♪」
いとも簡単にそれを避けた城島であったが、甘い。
その一振りは囮。雲雀は反動を利用して勢いをつけると、再びトンファーを振るう。
先程とは比較にならない程素早く、重い一閃。
トンファーの餌食になった城島は勢いよく吹き飛び、ガラスを突き破って屋外に姿を消した。
「犬!」
思わず柿本は叫んでいた。これが…雲雀恭弥の実力!?
「次は君を…」
「!?」
その声に柿本は視線を雲雀に戻した。
途端に雲雀の肉食獣を思わせる好戦的な視線に捕らえられる。
「咬み殺す」
どこか遠くから聴こえてくる愛着ある校歌に雲雀は目を覚ました。
「ん…」
僅かな間 眠っていたらしい。顔を膝に伏せたまま校歌を聴いていると、ふと歌声が止んだ。
ガアアン
次いで聞こえた大きな爆発音と、ガラガラと目の前の壁が音をたてて崩れていく音。
「へへっ…うちのダッセー校歌に愛着持ってんのは…おめーくらいだぜ」
火薬の匂いと共に、獄寺の声が流れてきた。ゆっくりと雲雀はその顔を上げた。
「んあ?こいつ…」
「並盛中学風紀委員長……雲雀恭弥」
視界に入ってきたのは、黒曜の制服に身を包んだ見知らぬ2人組と…口から血を流し、床に仰向けに倒れた獄寺。
「…元気そうじゃねーか」
視線だけを雲雀に向けて獄寺が笑った。
「ヒャハハハ!もしかしてこの死に損ないが助っ人かー!?」
城島が、瀕死の雲雀を見て馬鹿にしたような声を上げた。ふらりと立ち上がった雲雀は、それを気に留める様子もなく歩みを進める。
「自分で出れたけど、まぁいいや」
「へへっ…」
雲雀らしい言葉に、思わず獄寺は鼻で笑った。雲雀は大丈夫そうだ。
「そこの二匹は僕にくれるの?」
獄寺に話しかけた雲雀の肩に、パタパタ…と黄色い生き物が舞い降りてきた。
「こいつ、バーズの鳥手なづけてやんの」
それは小さな鳥だった。
「じゃあ、このザコ二匹はいただくよ」
「好きにしやがれ」
雲雀が獄寺の横を通り抜ける。
「死に損ないが何寝惚けてんだ?コイツは俺がやる」
「言うと思った」
"ザコ二匹"という言葉に挑発された城島が名乗りをあげると、柿本は面倒臭そうに肩をすくめた。
「百獣の王 ライオンチャンネル!」
鋭い牙と爪を従えたライオン姿の城島。しかし雲雀は怯える事もなく、ただ不敵な笑みを浮かべる。
「ワオ、子犬かい?」
「うるへー アヒルめ!!」
挑発され、完全に頭に血が上った城島は、文字通り牙を剥き出して雲雀に襲いかかった。
雲雀は視界の隅に転がるトンファーを足で蹴り上げると、くるくると弧を描いたトンファーが雲雀の手に収まった。雲雀はそれを一振り!
「ひょい♪」
いとも簡単にそれを避けた城島であったが、甘い。
その一振りは囮。雲雀は反動を利用して勢いをつけると、再びトンファーを振るう。
先程とは比較にならない程素早く、重い一閃。
トンファーの餌食になった城島は勢いよく吹き飛び、ガラスを突き破って屋外に姿を消した。
「犬!」
思わず柿本は叫んでいた。これが…雲雀恭弥の実力!?
「次は君を…」
「!?」
その声に柿本は視線を雲雀に戻した。
途端に雲雀の肉食獣を思わせる好戦的な視線に捕らえられる。
「咬み殺す」