木漏れ日のかくれんぼ
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連れて来られた先は、楠の木から少し歩いた場所。
半径3メートル程のその場所だけ木々が生い茂っておらず、ぽっかりと広場のようになっていた。
「ここ?」
「そう。こうして寝転がるの」
と幸子は草の上に寝転ぶ。
「ランボ君も早くー」
「う、うん」
戸惑っていたランボであったが、幸子に促されて同じように寝転がり空を仰ぐ。すると―‥
「気に入ってくれた?」
仰いだ空。生い茂る木々の隙間から溢れる太陽の光はきらきらと草木に反射して、宝石のように輝いていた。
「すごい…」
「小さい頃からお気に入りの場所なの。この景色を見て、たくさん元気を貰ってたのよ」
優しい木漏れ日を眩しそうに眺めながら、幸子が言った。暫しの静寂。
「キレイでしょ」
「ホント……キレイだ」
「?…」
やけに視線を感じて横を見れば、ランボは空ではなく幸子を見ていた。その事実に気づき、幸子の頬が僅かに染まる。
「ラ、ランボ君…」
「幸子」
ランボの右手が草の上を這うように動き、そっと幸子の左手を握った。
その動作に幸子の心が痺れる。それはまるで、雷が落ちたかの如く。
「獄寺氏に謝るよ」
「ランボ君…」
「一緒について来てくれる?」
「ええ。もちろん」
ランボが微笑み、幸子も微笑む。
帰ったら2人で謝ろう。でも今は、もう少しこのままで。
木々はそよ風にその葉を優しく揺らし、陽の光は温かく2人を照らしていた。
半径3メートル程のその場所だけ木々が生い茂っておらず、ぽっかりと広場のようになっていた。
「ここ?」
「そう。こうして寝転がるの」
と幸子は草の上に寝転ぶ。
「ランボ君も早くー」
「う、うん」
戸惑っていたランボであったが、幸子に促されて同じように寝転がり空を仰ぐ。すると―‥
「気に入ってくれた?」
仰いだ空。生い茂る木々の隙間から溢れる太陽の光はきらきらと草木に反射して、宝石のように輝いていた。
「すごい…」
「小さい頃からお気に入りの場所なの。この景色を見て、たくさん元気を貰ってたのよ」
優しい木漏れ日を眩しそうに眺めながら、幸子が言った。暫しの静寂。
「キレイでしょ」
「ホント……キレイだ」
「?…」
やけに視線を感じて横を見れば、ランボは空ではなく幸子を見ていた。その事実に気づき、幸子の頬が僅かに染まる。
「ラ、ランボ君…」
「幸子」
ランボの右手が草の上を這うように動き、そっと幸子の左手を握った。
その動作に幸子の心が痺れる。それはまるで、雷が落ちたかの如く。
「獄寺氏に謝るよ」
「ランボ君…」
「一緒について来てくれる?」
「ええ。もちろん」
ランボが微笑み、幸子も微笑む。
帰ったら2人で謝ろう。でも今は、もう少しこのままで。
木々はそよ風にその葉を優しく揺らし、陽の光は温かく2人を照らしていた。