雲鳥の統べる空
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広い室内に響き渡る 鈍い音と幸子の悲鳴。
「やめて!やめ…っ、恭弥ぁっ!!」
涙で顔をぐちゃぐちゃにした幸子は、声にならない声を上げた。
以前感染したサクラクラ病により身動きの取れない雲雀は、骸の一方的な攻撃をその身に受け続けていた。
骸が殴り蹴り、雲雀が傷つく度に、幸子は悲鳴をあげて涙を流し、彼の名を叫ぶ。
助けに行きたくとも、両手だけではなく今やその足さえも拘束されて、幸子はソファーに座ったまま全く身動きが取れない。
「おっと」
腹を思いきり殴られ、その反動でふらついた雲雀の髪をぐっと掴み、骸は顔を上げさせる。傷ついたその顔とは対照的に、目は鋭い光を放ち骸を睨み付けていた。
「なぜ桜に弱い事を知っているのか?って顔ですね。さて、なぜでしょう」
バッと掴んでいた髪を離すと、雲雀はその場にドサッと膝をついた。
「………」
片手を地面に付きつつも、雲雀は顔を上げてなおも鋭いまなざしを骸に向ける。心は全く屈していないというその態度が骸の気に障った。
「おや?もしかして桜さえなければと思ってますか?それは勘違いですよ。君レベルの男は何人も見てきたし、幾度も葬ってきた。……地獄のような場所でね」
骸のオッドアイが残酷な光を宿した。
「やめて!」
雲雀と骸が叫び声の主を見た。
叫んだのは幸子。
骸は品定めするような視線を彼女に向けると、ゆっくりとソファーに近づいていった。
「!」
それを見た雲雀は、幸子の許に駆けつけようと、傷だらけの動かない身体を必死で動かそうとする。
「そんなに彼が傷つくのを見るのが嫌ですか?」
幸子が頷くと、骸はいやらしい笑みを浮かべた。
「ならばあなたに選ばせてあげましょう」
「えっ…?」
「あなたが雲雀恭弥の代わりになるなら、彼にはもう手は出しません」
「!!」
骸の口角が上がる。
「ただし…僕には女性に手をあげるような趣味はありません。君が今ここで僕に抱かれるというのなら……彼を解放してさしあげます」
「やめて!やめ…っ、恭弥ぁっ!!」
涙で顔をぐちゃぐちゃにした幸子は、声にならない声を上げた。
以前感染したサクラクラ病により身動きの取れない雲雀は、骸の一方的な攻撃をその身に受け続けていた。
骸が殴り蹴り、雲雀が傷つく度に、幸子は悲鳴をあげて涙を流し、彼の名を叫ぶ。
助けに行きたくとも、両手だけではなく今やその足さえも拘束されて、幸子はソファーに座ったまま全く身動きが取れない。
「おっと」
腹を思いきり殴られ、その反動でふらついた雲雀の髪をぐっと掴み、骸は顔を上げさせる。傷ついたその顔とは対照的に、目は鋭い光を放ち骸を睨み付けていた。
「なぜ桜に弱い事を知っているのか?って顔ですね。さて、なぜでしょう」
バッと掴んでいた髪を離すと、雲雀はその場にドサッと膝をついた。
「………」
片手を地面に付きつつも、雲雀は顔を上げてなおも鋭いまなざしを骸に向ける。心は全く屈していないというその態度が骸の気に障った。
「おや?もしかして桜さえなければと思ってますか?それは勘違いですよ。君レベルの男は何人も見てきたし、幾度も葬ってきた。……地獄のような場所でね」
骸のオッドアイが残酷な光を宿した。
「やめて!」
雲雀と骸が叫び声の主を見た。
叫んだのは幸子。
骸は品定めするような視線を彼女に向けると、ゆっくりとソファーに近づいていった。
「!」
それを見た雲雀は、幸子の許に駆けつけようと、傷だらけの動かない身体を必死で動かそうとする。
「そんなに彼が傷つくのを見るのが嫌ですか?」
幸子が頷くと、骸はいやらしい笑みを浮かべた。
「ならばあなたに選ばせてあげましょう」
「えっ…?」
「あなたが雲雀恭弥の代わりになるなら、彼にはもう手は出しません」
「!!」
骸の口角が上がる。
「ただし…僕には女性に手をあげるような趣味はありません。君が今ここで僕に抱かれるというのなら……彼を解放してさしあげます」