雲鳥の統べる空
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「座ったまま死にたいの?」
ソファーから立ち上がる気配のない骸に、トンファーを振り回しながら近づく雲雀。
一方の骸は、ソファーに座ったまま、余裕の笑みを浮かべていた。
「クフフフ。面白いことを言いますね。立つ必要がないから座ってるんですよ」
「……君とはもう口を聞かない」
ムッとした雲雀を気にするでもなく、骸は変わらない様子で笑った。
「どーぞお好きに。ただ、今喋っとかないと二度と口が聞けなくなりますよ」
「!!」
ぞく…と雲雀の背筋に悪寒が走った。
「?……」
両手を拘束され骸の隣に座らされている幸子は、こちらに近づいてくる雲雀の様子がおかしい事に逸早く気づいた。まるで熱にうかされたように、雲雀の額にうっすらと浮かび始めた汗。
骸もそれに気づいたのか、わざとらしい口調で雲雀に話しかけた。
「んー?汗がふきだしていますが、どうかなさいましたか?」
「黙れ」
いつもより低い雲雀の声。
「せっかく心配してあげてるのに。ほら、しっかりして下さいよ。僕はこっちですよ」
雲雀の身体がその意思に反して フラ…と流れた。
「!!!」
雲雀は、はっきりと己の身体の異変を感じながら、骸を振り向いた。
「恭弥!」
「いけませんよ、幸子さん。君はここに座っていなさい」
思わず駆け出そうとした幸子の腕を掴んで、骸がそれを阻止する。
「触るな」
雲雀が絞り出すような声と共に骸を睨み付けた。
「まだそんな元気があるとは驚きです。クフフ…そんなに幸子さんが大事ですか?」
「いやっ!」
わざとらしく幸子の肩を抱き寄せれば、雲雀は動けない身体で凄まじい殺気を放ってきた。
「海外からとりよせてみたんです。クフフフ。本当に苦手なんですね………桜」
骸が右手に持ったスイッチを押すと、パアアッと部屋が明るくなった。
灯りのついた部屋の頭上には……美しい桜の木。
「!!」
瞬間、雲雀の瞳が大きく開かれた。
ソファーから立ち上がる気配のない骸に、トンファーを振り回しながら近づく雲雀。
一方の骸は、ソファーに座ったまま、余裕の笑みを浮かべていた。
「クフフフ。面白いことを言いますね。立つ必要がないから座ってるんですよ」
「……君とはもう口を聞かない」
ムッとした雲雀を気にするでもなく、骸は変わらない様子で笑った。
「どーぞお好きに。ただ、今喋っとかないと二度と口が聞けなくなりますよ」
「!!」
ぞく…と雲雀の背筋に悪寒が走った。
「?……」
両手を拘束され骸の隣に座らされている幸子は、こちらに近づいてくる雲雀の様子がおかしい事に逸早く気づいた。まるで熱にうかされたように、雲雀の額にうっすらと浮かび始めた汗。
骸もそれに気づいたのか、わざとらしい口調で雲雀に話しかけた。
「んー?汗がふきだしていますが、どうかなさいましたか?」
「黙れ」
いつもより低い雲雀の声。
「せっかく心配してあげてるのに。ほら、しっかりして下さいよ。僕はこっちですよ」
雲雀の身体がその意思に反して フラ…と流れた。
「!!!」
雲雀は、はっきりと己の身体の異変を感じながら、骸を振り向いた。
「恭弥!」
「いけませんよ、幸子さん。君はここに座っていなさい」
思わず駆け出そうとした幸子の腕を掴んで、骸がそれを阻止する。
「触るな」
雲雀が絞り出すような声と共に骸を睨み付けた。
「まだそんな元気があるとは驚きです。クフフ…そんなに幸子さんが大事ですか?」
「いやっ!」
わざとらしく幸子の肩を抱き寄せれば、雲雀は動けない身体で凄まじい殺気を放ってきた。
「海外からとりよせてみたんです。クフフフ。本当に苦手なんですね………桜」
骸が右手に持ったスイッチを押すと、パアアッと部屋が明るくなった。
灯りのついた部屋の頭上には……美しい桜の木。
「!!」
瞬間、雲雀の瞳が大きく開かれた。