木漏れ日のかくれんぼ
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「あの時 初めてランボ君のこと好きだって感じたんだよね」
あれからもう、10年も経つなんて信じられない。
「あっ、もしかして!?」
幸子の頭にチラリとある場所が思い浮かんだ。
「いた…!」
迷わず辿り着いた大きな楠の木。その袂に開いた穴。
「ランボ君、みーつけた」
「幸子」
その狭い場所に長身を押し込みながら震えていた背中に声をかけると、涙目のランボが振り返った。
「帰ろ?みんな心配してるよ」
「嫌だ!」
ブンブンと首を振り、両腕を抱えながらランボが頑なに言った。
「獄寺氏に怒られる」
ランボがここに逃げて来た理由。
それは、獄寺が落としたジッポを誤って踏んで壊してしまったからだった。
「獄寺さんはそんな事じゃ怒らないわ」
「幸子は獄寺氏の本性を知らないからそんな事言うんだ!」
またガタガタと震えだすランボ。
「獄寺氏は俺を苛めるのが好きなんだ」
「っ、あはは…」
ランボの言い草に、幸子は笑ってしまった。
「笑い事じゃないよ!」
「ごめんなさい。そうね、確かに怒るかもしれない。でも――」
とランボに手を差し伸べた。
「私が一緒に謝ってあげる」
あなたがそうしてくれたように。
「幸子が…?」
「ええ。だから一緒に帰りましょ」
ランボはまだ獄寺に対する恐怖が拭えないのか、差し伸べられた手と幸子を交互に見ていた。
「まだ怖い?」
「う、うん…少し」
それなら…と幸子は差し伸べていた手を引っ込めた。
「ついて来て」
「ど、どこに行くの?」
「勇気を貰える不思議な場所」
あれからもう、10年も経つなんて信じられない。
「あっ、もしかして!?」
幸子の頭にチラリとある場所が思い浮かんだ。
「いた…!」
迷わず辿り着いた大きな楠の木。その袂に開いた穴。
「ランボ君、みーつけた」
「幸子」
その狭い場所に長身を押し込みながら震えていた背中に声をかけると、涙目のランボが振り返った。
「帰ろ?みんな心配してるよ」
「嫌だ!」
ブンブンと首を振り、両腕を抱えながらランボが頑なに言った。
「獄寺氏に怒られる」
ランボがここに逃げて来た理由。
それは、獄寺が落としたジッポを誤って踏んで壊してしまったからだった。
「獄寺さんはそんな事じゃ怒らないわ」
「幸子は獄寺氏の本性を知らないからそんな事言うんだ!」
またガタガタと震えだすランボ。
「獄寺氏は俺を苛めるのが好きなんだ」
「っ、あはは…」
ランボの言い草に、幸子は笑ってしまった。
「笑い事じゃないよ!」
「ごめんなさい。そうね、確かに怒るかもしれない。でも――」
とランボに手を差し伸べた。
「私が一緒に謝ってあげる」
あなたがそうしてくれたように。
「幸子が…?」
「ええ。だから一緒に帰りましょ」
ランボはまだ獄寺に対する恐怖が拭えないのか、差し伸べられた手と幸子を交互に見ていた。
「まだ怖い?」
「う、うん…少し」
それなら…と幸子は差し伸べていた手を引っ込めた。
「ついて来て」
「ど、どこに行くの?」
「勇気を貰える不思議な場所」