雲鳥の統べる空
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携帯を取り出すと雲雀からの着信だった。慌てて採用ボタンを押す。
「もっ、もしもし」
『終わったよ。どこにいるんだい?』
「神社の裏手にいるよ」
『そう。今から行くよ』
やっぱり雲雀は幸子との約束を忘れてなどいなかったのだ。それだけで嬉しさが込み上げてくる。
「彼氏さんから?」
携帯を閉じた幸子に京子が尋ねてきた。
「うん、もうすぐ来るよ♪」
「わー やっと会えるんだね!」
「楽しみですー」
京子とハルがはしゃいだ。今更ながら、改めて紹介するとなるとなんだか緊張してしまう。
それはそうと…
「なんでみんなそんなにボロボロなの?」
幸子は思っていた事を尋ねた。
チョコバナナ屋台であった時に比べて、みんな服や髪が乱れている。
まるで、争った後のように…。……!?
「もしかして、ひったくり集団を捕まえたのって…」
「ハハッ。バレちまったみてーだな」
カラカラと笑いながら、山本があっさりと白状した。
「えー、なんの話ですかー?」
「さっきね、ひったくり集団を中学生が捕まったって話をしてた人がいたんだ。だから、もしかしたらと思って…」
「へぇ、すごいねー」
「ツナさん素敵ですー!」
照れまくる沢田の隣で、憤慨した獄寺の話が、幸子を現実に引き戻した。
「ったく、ヒバリの野郎には参ったぜ」
「!!?」
突然飛び出した雲雀の名前…。
「な、なにかあったの?」
動揺を抑えながら、獄寺に尋ねてみる。
「ひったくり集団が盗んだ売り上げが、ヒバリに持っていかれそうになったんだ」
「へっ?」
「あのヤロー、集金とかぬかして好き勝手しやがって……」
「!!!?」
「今度ヒバリに会ったらぜってー落とし前つけてやる!」
「………」
"集金"という言葉には聞き覚えがある。
あの時感じた嫌な予感が的中した。
いや、雲雀が金を巻き上げるなどそんな事するはずがない。そうだ、きっとこれには何か事情が…
それより、今ここに雲雀が現れるのはあまりよくないのでは!?
「あ、わ、私、ちょっと迎えに……」
「幸子」
座っていた草の上から立ち上がった所で、よく知る低い声が幸子を呼んだ。
「もっ、もしもし」
『終わったよ。どこにいるんだい?』
「神社の裏手にいるよ」
『そう。今から行くよ』
やっぱり雲雀は幸子との約束を忘れてなどいなかったのだ。それだけで嬉しさが込み上げてくる。
「彼氏さんから?」
携帯を閉じた幸子に京子が尋ねてきた。
「うん、もうすぐ来るよ♪」
「わー やっと会えるんだね!」
「楽しみですー」
京子とハルがはしゃいだ。今更ながら、改めて紹介するとなるとなんだか緊張してしまう。
それはそうと…
「なんでみんなそんなにボロボロなの?」
幸子は思っていた事を尋ねた。
チョコバナナ屋台であった時に比べて、みんな服や髪が乱れている。
まるで、争った後のように…。……!?
「もしかして、ひったくり集団を捕まえたのって…」
「ハハッ。バレちまったみてーだな」
カラカラと笑いながら、山本があっさりと白状した。
「えー、なんの話ですかー?」
「さっきね、ひったくり集団を中学生が捕まったって話をしてた人がいたんだ。だから、もしかしたらと思って…」
「へぇ、すごいねー」
「ツナさん素敵ですー!」
照れまくる沢田の隣で、憤慨した獄寺の話が、幸子を現実に引き戻した。
「ったく、ヒバリの野郎には参ったぜ」
「!!?」
突然飛び出した雲雀の名前…。
「な、なにかあったの?」
動揺を抑えながら、獄寺に尋ねてみる。
「ひったくり集団が盗んだ売り上げが、ヒバリに持っていかれそうになったんだ」
「へっ?」
「あのヤロー、集金とかぬかして好き勝手しやがって……」
「!!!?」
「今度ヒバリに会ったらぜってー落とし前つけてやる!」
「………」
"集金"という言葉には聞き覚えがある。
あの時感じた嫌な予感が的中した。
いや、雲雀が金を巻き上げるなどそんな事するはずがない。そうだ、きっとこれには何か事情が…
それより、今ここに雲雀が現れるのはあまりよくないのでは!?
「あ、わ、私、ちょっと迎えに……」
「幸子」
座っていた草の上から立ち上がった所で、よく知る低い声が幸子を呼んだ。