雲鳥の統べる空
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しばらく屋台を覗いてから花火大会の会場に着くと、会場はたくさんの人で賑わっていた。
「すごい人だね」
「はひー…本当ですー」
幸子とハルが辺りを見回して感想を述べた。屋台通りとは比べ物にならないくらいの人の多さだ。
「幸子さん、彼氏さんから連絡あった?」
京子が気にして聞いてくれたので、幸子は巾着袋から携帯を出して開いてみた。雲雀からの着信の形跡はない。
「ううん、まだみたい…」
雲雀も祭に来ているハズ。しかし、それらしい人を見かける事はなかった。
群れ嫌いの雲雀の事だ。もしかしたら、機嫌が悪くなって帰ってしまったのかもしれない。
同時に、雲雀が自分との約束を破る訳がないという思いも交差する。
その時 幸子の耳に、近くにいた大学生達の会話が入ってきた。
「さっきひったくり集団が捕まったらしいな」
「うんうん。捕まえたのは中学生だって話だぜ?」
ひったくり集団…穏やかな話じゃないな。
「ちゃおっす!」
ふいに聴こえた特徴のある声は。
「リボーン君!?」
京子とハルもリボーンに気づいた。
リボーンは相変わらずの表情で辺りを見る。
「すげー人混みだな。オレがもっと見やすい場所に連れて行ってやるぞ」
―――――‥‥
チョコバナナを売り切り、ひったくり集団を懲らしめた沢田、獄寺、山本の三人は草の上に座ってようやく人心地ついていた。
辺りには誰もいない静かな神社の裏手。
「なんとかオレ達の金はヒバリから守ったが…」
「ボロボロだなぁ~」
自分たちの姿を見た山本が、獄寺の言葉を次いだ。沢田は諦めムードで膝を抱えている。
「も~花火間に合わないね…」
「みんなー!」
うなだれた沢田が顔を上げると、浴衣姿の女子三人がこちらへ歩いてくるのが見えた。
「あ、あれ!? なんで」
「オレが呼んだんだぞ」
「リボーン!?」
「ここは花火の隠れスポットだからな」
「みんなで花火見れるね」
幸子がそう言った時、携帯の着信音が響いた。
「すごい人だね」
「はひー…本当ですー」
幸子とハルが辺りを見回して感想を述べた。屋台通りとは比べ物にならないくらいの人の多さだ。
「幸子さん、彼氏さんから連絡あった?」
京子が気にして聞いてくれたので、幸子は巾着袋から携帯を出して開いてみた。雲雀からの着信の形跡はない。
「ううん、まだみたい…」
雲雀も祭に来ているハズ。しかし、それらしい人を見かける事はなかった。
群れ嫌いの雲雀の事だ。もしかしたら、機嫌が悪くなって帰ってしまったのかもしれない。
同時に、雲雀が自分との約束を破る訳がないという思いも交差する。
その時 幸子の耳に、近くにいた大学生達の会話が入ってきた。
「さっきひったくり集団が捕まったらしいな」
「うんうん。捕まえたのは中学生だって話だぜ?」
ひったくり集団…穏やかな話じゃないな。
「ちゃおっす!」
ふいに聴こえた特徴のある声は。
「リボーン君!?」
京子とハルもリボーンに気づいた。
リボーンは相変わらずの表情で辺りを見る。
「すげー人混みだな。オレがもっと見やすい場所に連れて行ってやるぞ」
―――――‥‥
チョコバナナを売り切り、ひったくり集団を懲らしめた沢田、獄寺、山本の三人は草の上に座ってようやく人心地ついていた。
辺りには誰もいない静かな神社の裏手。
「なんとかオレ達の金はヒバリから守ったが…」
「ボロボロだなぁ~」
自分たちの姿を見た山本が、獄寺の言葉を次いだ。沢田は諦めムードで膝を抱えている。
「も~花火間に合わないね…」
「みんなー!」
うなだれた沢田が顔を上げると、浴衣姿の女子三人がこちらへ歩いてくるのが見えた。
「あ、あれ!? なんで」
「オレが呼んだんだぞ」
「リボーン!?」
「ここは花火の隠れスポットだからな」
「みんなで花火見れるね」
幸子がそう言った時、携帯の着信音が響いた。